まちづくりのキーワードで頻繁に出てくる言葉、

 

それは・・・「コミュニティ」・・・って言葉ではないでしょうか。

 

しかし、これも先日の「美」の概念に似て、非常に曖昧です。

 

 

我々も日常的にコミュニティという言葉を使いますが、

 

なかなか意思疎通が上手くいかないことが良くあります。

 

 

この「コミュニティ」と言う言葉に実はいろんな段階や局面があるってことを皆さんご存知ですか。

 

具体的に言いますと、

 

親と子や家族間のコミュニティ、

 

お隣さん同士の、いわば向三軒両隣的な近所でのコミュニティ、

 

もう少し広げて、町内会のコミュニティ、

 

さらに自治会や、小学校区、、、行政区、、、国家、、、地球

 

というように領域を広げていくことが出来ます。

 

これは先日ある市の住宅マスタープラン・ストック計画の策定に関する打ち合わせで、団地内のコミュニティについての議論になったときに、議論をしながら思ったことです。

(その時は、あまり話を広げると混乱しそうなので、時間があるときに順を追ってゆっくり議論しようと思い、特に、このブログのようなことは言いませんでした。)

 

当然、打ち合わせでは団地内の比較的ミクロな視点でのコミュニティに話題が集中したのですが、このコミュニティを考えるとき、このように断片的な一側面だけで議論することはあまり効果がないと思っていました。

(もちろんレアケースとしての団地の成功例はあります。しかし、これをコミュニティと呼ぶのか、一つのミニマム・ユートピアと考えるのか、はたまた、、、また、これは別の機会に、、、)

 

コミュニティの認識と言うのは非常に社会性の強い意識なので、単に団地内ということだけではなく、上に書いたようないろんな局面でのコミュニティの仕掛けを複合的、総合的に施策展開していく必要があるはずだと思っています。

 

そういう多様な仕掛けの結果、ある程度の年月を経て地域のコミュニティと言う萌芽が育つのではないかと考えています。

 

そのためには、単に公営住宅のセクションだけでなく、教育・福祉・建設・産業・・・と多くのセクションが横断的に意識をもってそのような仕掛けを行っていくことが必要です。

 

まあ、これは地域コミュニティだけに限らず、いろんなことに当てはまるスキームなんですが。

 

どうも日本のシステムはまだまだ縦割りで、この辺の連携がないです。と言うか、なぜ横断的な連携が必要かが理解されていないのだと思います。

 

まちづくりや地域づくりは多様で複雑な事柄を同時並行的に仕掛けたり展開することが求められます。そのことに気がつかない限りは、行政改革で省庁再編や縦割り構造の打破ということは難しいと思います。

(と言うか、ちょっと手厳しいですが・・・、なぜそういうシステム変更が必要かを理解していないので、省庁再編や縦割り構造の変革って言っても意味がない、効果が表れないということですね。)

なぜ、そのようなシステム作りが必要なのかを、根本的なところから、しかも具体的な事例を示して突き付けないとダメなんだなあという場面に本当によく出会います。

 

地方の行政にも、中央官庁にも、そのような多様で複合的・総合的な提案が出来れば面白いのになー、そんな提案を評価できるセクションがあればうれしいーなー、なんて考える今日この頃です。