スローイングパワー ~ (均一)電着性 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

プリント配線板の工程において、
めっきは重要な製造工程のひとつといえる。
新たにメーカーを訪問する際には必ず見せていただく。
この工程の管理に不満な点があれば
そのメーカーは、絶対に使わない。

スローイングパワー は
「(均一)電着性」 とも表現される。
端的にいえばめっきの析出能力である。
プリント配線板は、ほとんどの場合、
表裏は電気的に導通しており、
導通が妨げられると、機器の動作に影響が生じる。

注目される機会は少ないが、
「スローイングパワー」~ 均一電着性 は
プリント配線板の品質を維持、向上させるためには
大変重要なファクターだ。

この能力が不足する、または不安定である状況下では、
プリント配線板の品質も不安定となる。

スローイングパワーを維持、向上するためには
めっきの品質向上が有効だ。
めっきの品質の確保、維持は製品の検査では得られない。

つまり、プリント配線板の品質を維持、向上は、
導通検査(電気検査、または電気チェッカー)のみに
依存する管理手法で獲得することは不可能といえる。

工程の管理がいかに重要であるかの証左といえよう。