フレキシブルプリント配線板とリジットプリント配線板の違い(2)保管条件 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

リジットプリント配線板は、
エポキシ、フェノールなどの樹脂が採用される。

一方で、フレキシブルプリント配線板は、
多くの場合ポリイミド樹脂が採用されている。

前者の場合、高温高湿の雰囲気での保管は忌避するべきだが、

後者のポリイミドは前者より湿度を吸収しやすい。

従って納品にあたっては
シリカゲルなどを同梱して製品の吸湿を抑制している場合が多い。

フレキシブルプリント配線板は保管に留意するべきだ。
材料メーカーによって差異があるものの、
常温で3%程度の吸湿率を持ち、
エポキシ系プリント配線板材料と比較して
10倍程度の吸湿率を持つと理解するとよい。

リジットプリント配線板メーカーでは、
通常は材質で保存期間を制約する企業は少ないが
フレキシブルプリント配線板の場合、
表面処理による保管期間の制約に加えて、
湿度管理による制約も想定する必要がありそうだ。

当社では、海外企業に製造を依頼しているが、
吸湿率の問題から在庫を保有させない。
従って、短納期対応に対応することが難しい。
また、まとめて製造することが難しく、
納品された後は、
温湿度が管理された環境で保管することを勧める。

発注するメーカーごとに保管条件を確認し、
条件に則って保管するべきだ。