フレキシブル基板の外形加工 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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プリント基板の基礎から、実装技術を駆使した品質管理のノウハウ、コストダウンの方策まで、電子機器のものづくりのノウハウの虎の巻です

フレキシブルプリント配線板に限った話ではないが、

コストパフォーマンスの向上は多くの企業の課題だ。

今回は、フレキシブルプリント基板と

リジットプリント基板の外形加工について述べる。

フレキシブル基板はリジットプリント基板に比べると

材料にコシがない分、外形加工に注意が必要となる。

具体的には、オス型とメス型の

クリアランスを小さくしなければならない。

オス型とメス型のクリアランスを小さくするということは

位置合わせの精度が求められる。

結果的に金型の価格が高くなるため、

コストを下げようとすれば、

金型を使用せずにルーターでの加工に頼らざるを得ない。

問題はここからで、

コシがないので外形加工も難しい。

レーザー加工の手法では端面の炭化リスクがあり、

エンドミルによるルーター加工を採用した場合は

外形精度に注意を払わねばならない。

特に小口ロットの案件では悩ましい。

ただ韓国は金型が安価であり、

比較的小口ロットでの製造にも対応する。

トムソン型の価格は驚くほど安い。

試す価値はある。

ただ、小口ロットでの価格交渉の際

相手のメリットを考慮する必要がある。