フレキシブルプリント配線板に限った話ではないが、
コストパフォーマンスの向上は多くの企業の課題だ。
今回は、フレキシブルプリント基板と
リジットプリント基板の外形加工について述べる。
フレキシブル基板はリジットプリント基板に比べると
材料にコシがない分、外形加工に注意が必要となる。
具体的には、オス型とメス型の
クリアランスを小さくしなければならない。
オス型とメス型のクリアランスを小さくするということは
位置合わせの精度が求められる。
結果的に金型の価格が高くなるため、
コストを下げようとすれば、
金型を使用せずにルーターでの加工に頼らざるを得ない。
問題はここからで、
コシがないので外形加工も難しい。
レーザー加工の手法では端面の炭化リスクがあり、
エンドミルによるルーター加工を採用した場合は
外形精度に注意を払わねばならない。
特に小口ロットの案件では悩ましい。
ただ韓国は金型が安価であり、
比較的小口ロットでの製造にも対応する。
トムソン型の価格は驚くほど安い。
試す価値はある。
ただ、小口ロットでの価格交渉の際
相手のメリットを考慮する必要がある。