プリント配線板の品質チェック(2)~擬似断線の検出 | 続 サルでもわかるプリント基板のはなし~きばんやおやじのブログ

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擬似断線とは、

回路(パターン)が細って納品後や組み立て後に断線に至る現象を指す。

プリント配線板の不具合で最も厄介なものが

擬似断線であると思う。

不具合と述べたが、

擬似断線は、「擬似」であるので、

厳密に不具合と位置づけるためには

発注者側が不具合であることを受注者側に予め告知し

認識を一致させておかなければならない。


海外のプリント配線板メーカーでは、

出荷時に所定の機能を満足しておけば良品である

との認識を持っている場合が多い。


そこで、「擬似断線」は不具合であると相互に認識しておく必要がある。


さて、擬似断線の部分を抱えたプリント配線板を納品させないためには

パターンのできあがりの品質を予めチェックしておくことが求められる。

特にスルホールでの擬似断線が発生している場合、

納品された側がこれを検出することは不可能に近い。


製造工程をチェックすることが重視される所以である。