ぽよてぃあ　～タロットレーダーの日常～ -2ページ目

パーキンソン病で入院した母の話をしよう

記事の長さ：

--------------------------

　現在５８歳の母は、５１歳のときにパーキンソン病になりました。

　発病した少しあとくらいから、体年齢は７０代で、腰が９０℃に曲がっていました。

　当初要介護認定を申請した際は、なんの認定も付きませんでしたが、そこから５年ほど経ち、２年前に再申請したら一番下のが付いたとのこと。それで、「要介護１」と人やネットに言っていましたが、「要支援１」の間違いだと数週間前に知りました。。

　「要支援１、２」「要介護１～５」と、全部で７段階あるそうです。

　が、程度の低い要介護予備軍だからといって、病状が軽いわけではないです。

　２年前から肛門が「もにょもにょ」と動くようになり、そのころから階段が登れなくなりました。

　そして１年前から痛みがするようになり、半年くらい前から激痛がするようになりました。肛門のいろいろな病院を回っても原因が分かりませんでした。

　激痛のあまり呼吸が困難になることもあり、ものを上手く飲み込めず詰まらせて吐くこともあるようになってきました。

　１年前から夕食作りができなくなり、そこからいろいろな家事ができなくなってきて、今は私がほとんどしていて、残りは妹や父にしてもらっています。

　呼吸困難と水を飲み込めない症状で、先月近所の方に救急車を呼んでもらい（私からしたら、普段より症状が強いだけだったので、なにが起きてもなにも感じなくなっており、そういう判断には至らなかったと思う）、そこからは、テレビを観ることもできなくなり、食事とトイレとお風呂以外は寝てました。

　その翌週の通院で、２週間の検査入院をすることになりました。

　子供のころから母はとても厳しく、非常識寄りの過保護で、大人になってもがんじがらめでした。しかし、三十路になったそこそこいい歳になってついに、“母のいない生活”という、子供のころからの憧れが実現しました。

　貴重な２週間でした。ろくに味わうこともなく、家事と趣味と内職で消費してしまいましたが。

　数年前から、「実家にいる間は母がいるので変更することができないけど、結婚して家を出たら変えたいこと」を少しずつ達成することができました。

　確か、眼鏡の買い換えから始まったと思います。まだ使える眼鏡を買い換えることを怒られましたが、買い換えたおかげで視力が５倍になり、現在も回復が若干ながら進行しています。

　よく覚えてないような細々としたことがその後あり、最近では、「柔軟剤をやめる」ということが実現できました。あの匂い、苦手です。ほかのものに替えます。

　あとは、「美容院を替える」というのが残っていますが（本人が行けなくなって２年経つので、勝手に替えたって、もう分からない）、いろいろ思い返してみても、もうないです。「母のいない生活を送る」も含めて、それで全てです。

　結婚して母の目から逃れないとできないことと思ってきたことが、難ありつつもこれで全て達成できました！

　退院して戻ってきた母は、入院前より悪化していました。喃語をわめいたり、鼻歌を歌ったり、口笛を吹いたり、とにかく常に口から音を出し続けています。食事中も喃語を発しています。背筋がぴしっとして杖なしで歩けるようになったけど、立っているときは常に左右に揺れています。会話はできるのですが、ろれつが回っていません。

　入院前は普通だったのに、なんでこんななっちゃったんだ･･･？？

　常に酔っぱらいみたいな、少し幼児退行したみたいな･･･。

　相変わらず激痛は酷く、耐えかねたようです。

　独りで背中が洗えなくなったり、トイレへ行くのも不安がっていたりして（看護師さんのように１時間に１回付き添うことができないので、がんばって独りで行ってもらっていますが）、要介護予備軍も進行しています。

　入院中や退院後の変化や衰えの説明を主治医から受けていないので、今度通院した際に父のほうから聞いといてもらいます。

　父は、「痛み止めの副作用なんだろうけど･･･」と言っていたけど、こういうことが起きうる話を主治医から聞いたわけじゃないし、そもそも本作用が効いていないから飲んでる意味ないし。

　私は･･･、もう、だめ。入院が決まってから入院するまでの数日間はお世話がんばれたけど、家事でくたくたで、その上で子供のころから人間的に合わない人の世話は無理。それに、これ以上止まっていると、家を出そびれる。機は熟した、今動き出さないと。