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心が疲れたときはよしもとばななさんの作品を、ということで今回はこちらを借りましたが、今の私にとって癒しになる作品ではなかったです。むしろ心にずっしりときました。
でもレビューを見ると、別の方々の疲れた心を癒す作品で、読むと心が浄化された気持ちになるそうです。
だから、その、この作品に癒す力がないとか、決してそういうことを言いたいわけじゃないんです。
ただ、個人的には、今まで向き合いたくなくて逃げてきたものに向き合わされた、そんな感じがします。
それは私にとって必要な過程なんでしょう。
ストーリーは以下のようです。
推定30歳前後の主人公の女性に、特別な男性ができて。顔見知りになってからある程度経つけど、友達以上恋人未満、という関係性。恋愛関係ではなく、親しい友達として(物理的な触れ合いはなくて)、少し前から流れで同居を始めました。
一緒に暮らして親しくなっていくうちに、相手の男性のことをよく知っていき。彼は幼少期にかなり壮絶な経験をして、それが原因で今も心身共に病んでおり。ヒロインは、そんな闇は重いから背負いたくない・逃げ出してしまいたいというエゴも抱えつつ、少しずつ向き合って、彼の心の傷に寄り添って、トラウマも一緒に克服して、生きづらいこともありながらも前向きに生きていくというお話です。
ここ数ヶ月、私は、人の心の深い闇や過去の壮絶な体験を知ったり知ってもらったりするという出来事がありました。
例えばここ、ブログで、私が心の闇や壮絶な出来事を綴ったとしても、読んでくださった方、あるいは内容を知らずクリックして読む羽目になってしまった方々が、その負の内容を背負い込もう、とはならないと思うのですね。
所詮、そういう意味では、赤の他人ですね。
ご心配をおかけしてしまうことはあるかもしれませんが、だからといって、どこの誰だか知らない私に対してできることは何もないと無意識に割り切れるものだと思うし、生暖かい目で見守ってくださるだけで充分嬉しいし、力になります。
それが、ハンネしか知らない他人やネット上の友人知人ではなく、プライベートでも交流がある親しい友人だったとしても、背負い込んで生涯支える義務感がするとか、そこまでではないと思うのですね。
で、問題は、もっと頻繁に会わざるを得ない関係性ですね。
よく会う職場の人たちの心の闇に踏み込んでしまってしんどかった
これが「プライベートでも~友人」だったら、背負い込まないけど長い目で温かく仲良くしていこう、頻繁には会わないけどたまに気にかけてあげよう、しばらくそっとしておこう、となったかもしれませんが、、、
職場上の友人(プライベートで会うほどの親しさはない)って、どうすりゃいいの
何も聞かなかった・知らなかった振りをして仕事に邁進する、これがベストだと思うのですね。
でも私はそう割り切ることができなくて、しんどい気持ちになってしまいました。
いや、それは踏み込んだ私の自業自得だ、と言われてしまえばそれまでなのですが、、、
そんな言い方をされても知らんがな!
――と今なら思いますね。
それとはまた別件で、私の心の闇・壮絶な体験を知ってもらう相手がいたのですね。相手の意思関係なしに知ってもらってしまったというか。いえ、そんなことを伝えたくて伝えたわけじゃなくて、結末の部分をどうしても伝えたかったんですけど、そこだけ話しても意味不明なので、最初から全部伝えることにしまして。
で、その案件が、「今まで向き合いたくなくて逃げてきたもの」なんですよね。
全く、向こうが踏み込んできたのではなくて、私が引きずり込んでしまったような。
こっちの川はヘドロですよw
決してそれを後悔しているというのはないのですが、「私に対してできることは何もないと割り切れるものだと思うし、生暖かい目で見守ってくださるだけで充分嬉しい」「背負い込んで生涯支えるほどではない」という相手ではない気がするので、なんだかなぁ・・・って。
でも相手にとって、全く知りたくなかった、知らないほうが良かった、という内容ではないと思うのですね。むしろ腑に落ちた、分からなくてもやもやしていたものが少し分かった、と思ってくれたと思いたいです。
なんかレビューとしても日記としても文章が上手くまとまらないなぁ~。
私がこの本を読むには、まだ早かったのかな?
それともちょうど良かったのか・・・?
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