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 舞台は、ミッション系の女子高。以前レビューを書いた、「ののはな通信」と同じ高校です。
 「ののはな通信」は2018年に世に出された作品ですが、こちらは2002年。女子高生がひとり育っちゃうくらいの年月を経て同じ舞台で描かれた、「ののはな通信」のほうから読んだので、その土台の作品のように感じました。
 多感な10代の女同士の密と壁。そういう意味では、どちらも同じようなものだけれど、幅広い性格の一定の年齢層に共感性があるのは、断然こちら。
 ティーンエイジャー特有の、なんとも言い表しがたい、複雑な感情。女子ならではの、同年代の同性との間に起きるもやもや。自分本位な恋心。人と自分を異常に比べてしまう感じ。
 自分の良い面も悪い面もまだはっきりとは分かっていないような、そんな繊細なお年頃の心を、3人の女の子の目線で描いたものです。
 
 
 アラサーの私は、そんな感情からほぼ卒業できてるかなぁ。
 もう10年も前の年齢と、同じ心であるはずはないとは思う。
 成長している面も、すり減ってしまった面も、いろいろあると思います。
 その頃の悩みや嫌なことからは、もう卒業していると思う。だけど、感受性みたいなものは、そこまで大きな変化があったというわけではないと思う。
 誰しも、変わらないもの、心の奥にずっと持ったまま成長していくものって、あると思います。良いものも、悪いものも。
 その原点が、こちら作品の中にちらっとあるかもしれませんね。
 ちなみに私が共感したのは、ひとり目の子。まだ卒業できてないかもなぁ(笑)
 
 
 
 
 
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