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 きみはポラリス
 
 
 
 
 今までヤフーブログに小説の感想を載せていましたが、そちらが年内でサービス終了とのことでアメブロを開設しました。
 そしてここでの更新の第一作となるのが、こちらの作品・三浦しをんさんの、「きみはポラリス」。
 好きな三浦しをんさんの恋愛の短編ものということで、前から読んでみたいと思っていました!
 
 
 全部で11の作品が入っており、ひとつひとつ違う時期にそれぞれの文芸雑誌に掲載されたものを集めたものです。
 ひとつひとつが違った雰囲気の文章・違った形の恋愛で、様々な種類のものを少しずつ楽しめます。
 
 
 
 
 
 この中で私が一番好きなのは、「春太の毎日」です(´ω`)
 最初の一行は、パイプカットをするとかしないとかのやり取りで、なかなか衝撃的だし、最初の一ページは、主人公の男の個性が強すぎてちょっとぎょっとしちゃうような感じです。が、途中で、急に脳内の映像ががらりと変わる瞬間があります。ちなみに私は3ページ目の「ショックのあまり飯ものどを通らなかった」の下りから、「ん?」となりました(笑)
 割と早いほうなのかな。この、「映像が変わる瞬間」が遅ければ遅いほど、2倍楽しめる時間が長いと思います!
 映像が変わってからは、引くようなぎょっとした感じは一切なくなり、愛らしくなりますね(笑)
 そしてこちらは、「最後の恋」というお題で書かれたものです。
 最後の恋、かつ、最初の恋。
 一途ですね。
 パイプカットは、したほうがいいと私は思います()
 
 
 
 
 
 次に好きなのは、「森を歩く」です。
 ほのぼのとした恋愛です(´ω`)
 「変わり者の男と、それに振り回される女(またはその逆)」というカップリングは好きですね!
 一体どうやって恋愛に発展したのか・・・、短編なのでさらりとしか書かれていませんが、普通の日常では起きえないようなことでも起きてこのカップルができあがったのでしょうか。
 物語の続きも気になるけれど、物語の前の部分も気になる作品でした。
 ちなみにこちらは、「結婚して私は貧乏になった」というお題で書かれたもの。
 一緒にお風呂に入らないと水かさが足りないのは貧乏すぎるけどほほえましい(´ω`)
 
 
 
 
 
 その次に好きなのは、「私たちがしたこと」です。
 重い内容だし、しんどいシーンもありますが、文章の感じやヒロインの恋愛に対する価値観みたいなのが好きです。
 最後はハッピーエンドに見せかけて、私にはアンハッピーエンドにも見えるんだよなぁ・・・。
 「王道」というお題で書かれたものですが・・・、「お、王道?」って感じではありました。「王道」の中に、三浦しをんさんの個性が入っているのかな。
 「王道」って意外と難しいですよね。誰がどう見ても王道だ! って感じで書くと、世の中にありふれたものになってしまう。お題としては正当でも、作品としては。。。
 私がこの作品にあえてお題を後付けするのなら、「純愛」かな。
 それは広い意味で「王道」であり、かつ、物語は「王道」とは少し違う。絶妙なバランスですね。
 
 

 

 

 

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