唾液腺でパーキンソン病を診断(その2)
パーキンソン病という病気をご存知でしょうか?
往年の映画スターであるマイケル・J・フォックス氏や元ボクシングチャンピオンのモハメド・アリ氏などが患った病気としても有名です。
前回の話はこちらへ。
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具体的な調査方法と発見されたこと
Mayo ClinicのMichael Hnni博士、David Lott博士が率いた外科チームで構成されていました。そして、Banner Sun Health研究所のThomas Beach博士の行った研究でパーキンソン病の異常なタンパク質が存在する証拠が存在するか生検を行いました。
「この手順は現在可能な方法よりもより正確な診断を提供してくれるでしょう。」とBeach博士は言います。「この発見がもたらす素晴らしい可能性の1つが、臨床試験段階にありますが、被験者は必ずしもパーキンソン病である必要はありません。そして、これが新しい治療法を試す上で大きな障害となっています」
パーキンソン病特有の異常なタンパク質は調査するのに十分な量の組織が存在した11人の患者のうち9人から検出されました。依然として分析中ですが、下唇の中にある微少な唾液腺の生検からは顎下唾液腺よりも少ない量が検出されました。
「この研究は生きているパーキンソン病患者の診断方法として、顎下唾液腺の生検を行う意味を直接示す最初の研究となりました。」とAdler博士は言います。「この発見はパーキンソン病であるか信頼出来る証拠が必要な場合、特に脳の深部に対する刺激のような侵襲的な手順の実施を検討する場合に、利用できるかも知れません。」
パーキンソン病は運動機能に影響を与える神経系をむしばむ進行性の病です。それは徐々に発症し、時として片腕のかろうじて気付く程度の震えで始まることがあります。しかし、震えがパーキンソン病の最も知られた兆候である一方で、一般的に運動の速度低下や体の硬直の原因ともなります。
現在診断は既往歴や症状や兆候の評価、神経や身体的な検査、そしてその他の条件を除外することで行われています。患者の30%が早期の段階で誤診されている可能性があります。パーキンソン病は治らない病気ですが、治療は兆候を大きく改善できる可能性もあります。
(出典: www.health24.com)
早期発見で予防が可能となるか?
このため、今回発表されたような検査方法が実用化されることで、早期の段階で何が起きているのかを特定することが出来る様になり、これまではパーキンソン病で亡くなった患者を調べることでしか分からなかった状態に、どの様な経緯を経て病気が進行していくのかを明らかに出来る日が来るかも知れません。
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