薬用石鹸は安全ではない？(その2)
外から帰ったらうがいと手洗いをしましょう、とは私たちが子供の頃から良く言われてきたフレーズですが、薬用石鹸はもしかすると安全ではないのかもしれません。前回の話はこちら へ。
国民が知るに値する
ある公衆衛生擁護グループは、FDAのこのアナウンスに対して称賛を送っています。「今頃になってFDAはついにトリクロサンのような抗菌作用のある化学物質に対するその懸念を発しました。」
とNatural Resources Defence Councilの医師であり職員でもあるSarah Janssen博士は述べています。
一般大衆はそれらの所謂抗菌作用のある製品が、通常の石鹸や水と比べても感染予防という観点では最早効果を持っていない事を知る権利があります。
しかし、洗浄剤業界の代表は、トリクロサンの安全な側面を擁護しています。
「FDAの声明にお言葉を返すようですが、我が機関はトリクロサンを含んでいる薬用石鹸の、殺菌作用というメリットが明らかであることを示す科学的なデータという有益な手札を持っています。」
と、石鹸洗剤協会のスポークスマンであるBrian Sansoni氏は述べています。
「我々はこれらの製品が数多くのアメリカ人の為の毎日日常的な衛生の維持に関して非常に重要な役割を担っていると信じています。」
FDAの最新情報は、ワシントンポスト紙が報じた、FDAがHouse Energy and Commerce Subcommittee on Energy and the Environmentの議長であるEdward J. Markey代表に書簡を送ったと言う内容に対して出されたものです。
その書簡は最近トリクロサンの安全性に対する「妥当な懸念」についての調査が立ち上がったことを認めるものだった、とワシントンポスト紙は述べています。
話が長くなりそうなので続きは次回に。
製品のラベルを見てみよう
あらゆるものにトリクロサンが使われている、と言う状況は日本でも同じです(もしかすると米国以上かもしれません)。もし機会あればスーパーや薬局に行った際に、薬用石鹸やハンドソープなどのラベルを見てみましょう。
ほぼ間違いなく「トリクロサン」という文字を目にするはずです。
以前トリクロサンの使いすぎによって細菌が耐性を持ってしまう恐れがあると言うことについてはこのブログでも紹介したことがありますが、人体への影響が懸念されているというのは新たな心配事と言って良いでしょう。
気にしすぎる必要はありませんが、潔癖症になりすぎて過剰にこれらの製品を使わない方が良いのかもしれませんね。
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それではまた。
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