コーヒーがガンと闘う

コーヒーがガンと闘う？

コーヒーというと、胃に悪いだとか、眠れなくなるだとか、どちらかというと悪い印象がつきまとうものですが、今回新たな効果が発見されました。

コーヒーで皮膚ガンを予防？

コーヒーに含まれるカフェインを、紫外線(UVB)にさらす前のネズミに与えたところ、皮膚ガンの発症が抑制できた、と研究者たちは報告しています。

さらに研究者たちは、この予防効果を司っているメカニズムについて明らかにしました。
特に、カフェインは、DNAに損傷を負った皮膚細胞を除去してくれる効果があり、そういった皮膚細胞が将来ガン化するのを防いでくれます。

研究者たちは、ネズミに紫外線を照射する実験を行う2週間前から1週間、カフェインを含む水を与えました。
ネズミに与えられたカフェインの量は、人間に換算すると1日に3～5杯のコーヒーを飲んでいる状況に相当しました。

また、研究チームは、さらにジェルやクリームのようなものに混ぜられて皮膚に直接塗られたカフェインが、直後に紫外線(UVB)によってDNAにダメージを受けた皮膚細胞を死滅させるた事を断定しました。

「我々はこれらの結果が人間に対しても起こるだろうと推定しています。しかし、臨床テストを実施する必要があります」と研究者は述べています。

いずれにしても、コーヒーに隠された効果がありそうな事が期待されますね。

夏場はコーヒー？

今回の結果が素直に人間についても同じように認められるのかどうかはまだはっきり分かりませんが、もしこれが事実であるとすれば、カフェインから皮膚ガン予防用のクリームのようなものが作れるかもしれません。

実は、近年日焼け止めクリームがサンゴの死滅を招いているという怖い報告がなされています。もし、日焼け止め以外の手段で皮膚ガンの予防ができるなら、環境保護の観点からも望ましいと言えますね。