野菜・果物を洗うだけではダメ
野菜や果物はしっかり洗ってから調理している方も多いのではないでしょうか。しかし、最新の研究では、洗うだけでは十分ではないと言うことが示唆されています。
洗ってもダメ?
食べる前に野菜や果物を洗うことで、食品中に存在する有害なものによる下痢や嘔吐といったひどい出来事に遭遇するリスクを減らすことができる、とこれまで考えられてきました。しかし、最新の研究によると、仮に塩素系の消毒薬を使ったとしても、十分ではないかもしれないと述べられています。
研究は、特定の病気を引き起こす微生物は、消毒薬に対して、かくれんぼのように振る舞い、レタス・ほうれん草あるいはその他の野菜や果物の葉の中に隔たりを作り出し、薬品が到達できないようにしてしまう場合がある事を示しています。
加えて、微生物はそれら自身で密接に結合した、バイオファームと呼ばれる、果物や野菜をコーティングしてしまうものを作りだして、自分たちを危害から守るために組織化することができます。
このような微生物によるコミュニティは、サルモネラ菌や大腸菌といった病気を引き起こす微生物を避難させることになります。
現在、米国農務省のの科学者が発見した、米国食品医薬品局(FDA)によって評価されているイラジエーションと呼ばれる方法が、消毒薬を使っても生き続ける病原体を効果的に殺傷できると示唆されています。
イラジエーションって何?
イラジエーションとは、食品に電子ビームの光源によって照射するもので、肯定的・否定的な変化をもたらします。それは生きている細胞内の遺伝子に関わる物質を妨げ、寄生しているものを不活性化して、病原体を死滅させり、食品中の病原体を破壊したりします。この技術を使って食品中に残存する病原体を駆除することができると考えられています。
「微生物が保護されていて、葉やバイオファームの内部に潜り込んでいる場合、そのような病原体を殺傷することは簡単ではありません。」と研究者は述べています。
「これは、葉の内部に潜んでいる微生物やバイオファームによって保護されている微生物に対してイラジエーションの使用がどのような効果をもたらすかについて調査した最初の研究となりました。」
生のものにはリスクがつきまとうという事でしょうか。続きは第2回で。
危ないと思ったら加熱調理を
日本人は生で食材を楽しむという文化があります。実際、私も調理せずにその食品が持つ本来の味を楽しみたいと思っています。ですが、このように毒性を持つ微生物で汚染されている場合は危険だということですね。
もし鮮度が気になる場合は加熱して食べるようにした方が良さそうです。
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それではまた。
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