先日、外資系の中年サラリーマンと話す機会があった。いきなり思いつめたように「任されたプロジェクトのプレゼンが明日なのだ」と言い出した。ところがどうにも完成イメージが湧かないという。「でも明日ですよね?」と聞き返した。やばいじゃないかと言葉を失った。翌日、「どうでしたか?」と尋ねたところ、部長が休みでプレゼンが延期になったという。そして、部長は自分の状況を知って休んでくれたのだという。私はたまたま急用があって休んだのでしょうと言った。「イヤー休んでくれたんだ」とまた言う。その言葉を聞いたとき、「そうかもしれない、この世知辛い世の中そういうことがあってもいいかもしれない、私もそう思おう」と思った。部長も社員にそう思わせる器なんだろうなと思った。その後、課長、同僚も彼のプロジェクトのために協力を惜しまず、頑張って仕事をしていると伺った。信頼は、職場の宝だ。

 成果主義に走りすぎるあまり、大事な人間性を見失いがちな昨今、いい話だと思った。

社員のやる気は、会社を活性化させ、業績にもつながる。きっと会社も現在の苦境を乗り越え、発展していくにちがいない。