峰不二子/ウォルター・C・ドルネーズ
「ふざけてるわ。」
峰不二子は呟いた。
その呟きはこのバトルロワイヤルに対して、
ではなく意識を取り戻してから数分後、彼女のいた隣のエリアの一部が廃墟と化したからだ。
不二子の居る遊園地の事務所から見えた先程まで煌びやかに輝いていた観覧車が今は見る影も無い。
「全く、戦車でも支給されたっていうのかしら。」
実際にはアルター能力による破壊だったのだが、彼女の世界に存在しない物だと気付けるはずが無かった。
峰不二子は呟いた。
その呟きはこのバトルロワイヤルに対して、
ではなく意識を取り戻してから数分後、彼女のいた隣のエリアの一部が廃墟と化したからだ。
不二子の居る遊園地の事務所から見えた先程まで煌びやかに輝いていた観覧車が今は見る影も無い。
「全く、戦車でも支給されたっていうのかしら。」
実際にはアルター能力による破壊だったのだが、彼女の世界に存在しない物だと気付けるはずが無かった。
破壊の理由も原因も分からなかったが、これを行ったのは恐らく他の参加者であろう事は想像が付く。
この殺し合いが始まって数十分、いや二十分は経過しただろうか。
どちらにしろ始まってから、そう時間は経っていない。
ということは建物を簡単に壊せるような力を持った者がこの近くに居るということだ。
こうも簡単に攻撃を開始した人物である。ゲームに乗っている可能性も高い。
なにより観覧車壊滅という必要以上の破壊活動。
殺人狂か、破壊狂か、どちらにしろ狂っている。そんな相手との交渉は期待できない。
支給品も不二子にとっては満足もできそうも無い大きさのダイヤの指輪、
それに銭形変装セットという、はずれとも言うべき品々に落胆していた。
とりあえず、破壊した参加者には見つかりたくは無い。
不二子は逃げる事を選択した。
この殺し合いが始まって数十分、いや二十分は経過しただろうか。
どちらにしろ始まってから、そう時間は経っていない。
ということは建物を簡単に壊せるような力を持った者がこの近くに居るということだ。
こうも簡単に攻撃を開始した人物である。ゲームに乗っている可能性も高い。
なにより観覧車壊滅という必要以上の破壊活動。
殺人狂か、破壊狂か、どちらにしろ狂っている。そんな相手との交渉は期待できない。
支給品も不二子にとっては満足もできそうも無い大きさのダイヤの指輪、
それに銭形変装セットという、はずれとも言うべき品々に落胆していた。
とりあえず、破壊した参加者には見つかりたくは無い。
不二子は逃げる事を選択した。
この遊園地には入り口が三つある。F-3の西門、F-5の北門、G-5の東門だ。
あの破壊者が何処に行くかはわからない。
だが、遊園地から出るならば相手が一番近いだろう場所は東門だ。
「ということは、私の今居るF-5の北門から抜け出せば、そいつには会わなくていいわね。
ま、そう単純に動いてくれたら、だけど。」
そんな不安が無かったわけでもない。
が考え込んで立ち止まっていたら、それこそその参加者に見つかる事になる。
言うが早いか、不二子は北門に向け走り出した。
あの破壊者が何処に行くかはわからない。
だが、遊園地から出るならば相手が一番近いだろう場所は東門だ。
「ということは、私の今居るF-5の北門から抜け出せば、そいつには会わなくていいわね。
ま、そう単純に動いてくれたら、だけど。」
そんな不安が無かったわけでもない。
が考え込んで立ち止まっていたら、それこそその参加者に見つかる事になる。
言うが早いか、不二子は北門に向け走り出した。
北門から事務所の距離はそう離れているわけではなかった。
数分程走ったところで、派手な装飾の北門が見えるところまで辿り着いた。
「もし、そこのお嬢さん。突然で申し訳ありません。聞きたい事があるのですが。」
不二子は聞き覚えの有る声に呼び止められた。
しかしその声の主はどうやら彼女の知る人物とは違うようだ。
似たような声質だが、明らかに相手の声はその人物に比べ老いている。
だがこの張り詰めた空気と気迫、相手が老いているだろうといえ安心はできない。
細心の注意を払いながら相手に返事をする。
「何か御用かしら、Mr・・・」
「これは失礼いたしました。私はウォルター・C・ドルネーズというものです。
さて、返事がいただけたということは私の質問に答えていただけるということでよろしいですかな?」
「ええ、ウォルターさん。それと私は峰不二子と言いますの。」
この字面だけ見ればこの殺し合いという場には相応しくない自然な自己紹介の流れ。
しかし、二人の間にはお互いを信用しきったわけではないという緊張感があった。
数分程走ったところで、派手な装飾の北門が見えるところまで辿り着いた。
「もし、そこのお嬢さん。突然で申し訳ありません。聞きたい事があるのですが。」
不二子は聞き覚えの有る声に呼び止められた。
しかしその声の主はどうやら彼女の知る人物とは違うようだ。
似たような声質だが、明らかに相手の声はその人物に比べ老いている。
だがこの張り詰めた空気と気迫、相手が老いているだろうといえ安心はできない。
細心の注意を払いながら相手に返事をする。
「何か御用かしら、Mr・・・」
「これは失礼いたしました。私はウォルター・C・ドルネーズというものです。
さて、返事がいただけたということは私の質問に答えていただけるということでよろしいですかな?」
「ええ、ウォルターさん。それと私は峰不二子と言いますの。」
この字面だけ見ればこの殺し合いという場には相応しくない自然な自己紹介の流れ。
しかし、二人の間にはお互いを信用しきったわけではないという緊張感があった。
さてこのウォルターという男の質問は二つ。
一つは、不二子がゲームに乗っているのか
一つは、あの観覧車の破壊について、なにか知っていないか
不二子の答えは二つともNO。
もちろん、ウォルターもその言葉を鵜呑みにしたわけではなかったようだが、
必要以上の追求はせずに、その場から観覧車のほうへ足を向ける。
「お手数をかけ、すみませんでした。それでは。」
「あら、ウォルターさん?英国紳士はこんな状況で女性を一人にしておけるのかしら?」
不二子にとって自分で身を守れる手段は今は皆無だ。
この初老といえ侮れない実力を持っているだろう男性をみすみす逃すわけにはいかない。
「しかし、この老いぼれではあなた一人、守りきれるかどうか。
それにあの観覧車を破壊したものがどういった人物か確かめなければ・・・
そうだ。あなたにこれを渡しましょう。」
そういうとウォルターはコルトSAAを取り出した。
「残念ね。でも私もあそこに戻りたくはないから。
これはありがたく受け取らせてもらうわ。運がよければまた会いましょう。」
そういうと不二子はさっさとその場から駆け出した。
一つは、不二子がゲームに乗っているのか
一つは、あの観覧車の破壊について、なにか知っていないか
不二子の答えは二つともNO。
もちろん、ウォルターもその言葉を鵜呑みにしたわけではなかったようだが、
必要以上の追求はせずに、その場から観覧車のほうへ足を向ける。
「お手数をかけ、すみませんでした。それでは。」
「あら、ウォルターさん?英国紳士はこんな状況で女性を一人にしておけるのかしら?」
不二子にとって自分で身を守れる手段は今は皆無だ。
この初老といえ侮れない実力を持っているだろう男性をみすみす逃すわけにはいかない。
「しかし、この老いぼれではあなた一人、守りきれるかどうか。
それにあの観覧車を破壊したものがどういった人物か確かめなければ・・・
そうだ。あなたにこれを渡しましょう。」
そういうとウォルターはコルトSAAを取り出した。
「残念ね。でも私もあそこに戻りたくはないから。
これはありがたく受け取らせてもらうわ。運がよければまた会いましょう。」
そういうと不二子はさっさとその場から駆け出した。
「やれやれですな。」
何を考えているか分からない美女との行動は彼にいい結果をもたらす事無いだろう。
自分に支給された品は二つ、もう片方の支給品に比べれば銃火器は自分向きのものではない。
その為、自分に支給されたコルトSAAもすんなりと手放した。
優先すべきなのは、あの観覧車を破壊するほどの参加者がどういった存在かを見極めること。
年甲斐も無く、ウォルター自身その相手と会うことに楽しみを覚えているのは気のせいだろうか。
何を考えているか分からない美女との行動は彼にいい結果をもたらす事無いだろう。
自分に支給された品は二つ、もう片方の支給品に比べれば銃火器は自分向きのものではない。
その為、自分に支給されたコルトSAAもすんなりと手放した。
優先すべきなのは、あの観覧車を破壊するほどの参加者がどういった存在かを見極めること。
年甲斐も無く、ウォルター自身その相手と会うことに楽しみを覚えているのは気のせいだろうか。
【E―5:道路・1日目 深夜】
【峰不二子@ルパン三世】
[状態]:健康
[装備]:コルトSAA(装弾数:6発・予備弾12発)
[道具]:支給品一式・ダイヤの指輪・銭形警部変装セット
[思考・状況]1:頼りになりそうな人を探す。
2:ゲームから脱出。
【峰不二子@ルパン三世】
[状態]:健康
[装備]:コルトSAA(装弾数:6発・予備弾12発)
[道具]:支給品一式・ダイヤの指輪・銭形警部変装セット
[思考・状況]1:頼りになりそうな人を探す。
2:ゲームから脱出。
【F-5:遊園地・一日目深夜】
【ウォルター・C・ドルネーズ@HELLSING】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式(支給品不明)
[思考・状況]1:観覧車を破壊した人物の発見。
2:マーダーの処理。
3:ゲーム打倒。
【ウォルター・C・ドルネーズ@HELLSING】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:支給品一式(支給品不明)
[思考・状況]1:観覧車を破壊した人物の発見。
2:マーダーの処理。
3:ゲーム打倒。