今日は午後から時間があったのでAmazonで買った”遠藤メソッド”の解説本を読み切りました。

 遠藤メソッドをGoogleで調べると英会話上達法の遠藤メソッドが多くヒットしますが、私の読んだ本は、遠藤勇著"「現場主義」で、品質向上! ~行為保証でできる製造技術改革~ ”という本で、現場品質改善のHow To本であります。

ZhongLiのWeblog-遠藤メソッド解説本  実は来月に社内で遠藤勇氏のセミナーが予定されていて、そのセミナーに出席する予定なんですが、私が"遠藤メソッド"を聞いた事が無かったので、事前に予習しようと思い、解説本を読んでみました。

 本の内容は、著者発案の「行為保証」の考えに基づき実例に沿った解説で、作業単位で作業者自ら作業目的を保証させる方法でした。しかし、「確かに・・・フムフム・・・」と読んでいたのは、本の前半1/4までで、それ以降は、「言わんとすることは判るけど、工場が教育レベルの低い海外にあった場合、不良率をシングルppmレベル(1ppmは百万分の1)まで下げるには厳しいかも・・・ 作業者の質は日本人レベルが必要だし、最近、更に品質に厳しくなったH社(自動車メーカー)の品質担当に相談したら甘いって言われそうだなぁ~・・・なんて思ってしまいました。

 また、本の中でFMEA(Failure Mode and Effect Analysis/潜在的な故障・不具合の体系的な分析方法)TQC(Total Quality Control/統合的品質管理、または、全社的品質管理のこと )を軽視(否定!?)したような記述もあり、著者の本質を色眼鏡で見る姿勢に疑問が沸きました。
 本の帯表紙には「ヒューマンエラー・ポカミスを撲滅し・・・」って書いてあるけど、条件が揃わなきゃ無理だよなぁ~ってところが、今日の率直な感想でしょうか・・・つまり、品質保証を構築するアプローチに偏りすぎの感が否めません。・・・事前に予習したのは失敗だったかなぁ?・・・と

 しかし、今日持った先入観は一旦、捨てて、実際のセミナーにて遠藤メソッドに真髄を見極めようと思います。

 懸念は行為保証が破綻するリスクを想定していない事・・・でしょうか・・・原発問題と似ています。