[映画批評]「ハートロッカー」 | RAW CARESSな日々2nd

[映画批評]「ハートロッカー」

一言で申せば

戦争は麻薬なり(劇中談)



ハート・ロッカー [DVD]/ジェレミー・レナー,アンソニー・マッキー,ブライアン・ジェラティ

¥3,990
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得点75点(良い)


2009年(米)
監督
 キャスリン・ビグロー
主演
 ジェレミー・レナー
 アンソニー・マッキー
 デビッド・モース
 レイフ・ファインズ

(2010年10月13日DVDにて鑑賞)


こんな映画
第82回アカデミー賞作品賞受賞作品。
イラクを舞台としたアメリカ軍爆弾処理班を描いた戦争アクション。


ストーリーウィキペディアより抜粋
2004年、イラク・バグダッド郊外。

アメリカ軍の危険物処理班は、仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。

だが、準備が完了し、彼らが退避しようとしたそのとき、突如爆弾が爆発した。

罠にかかり殉職した隊員に代わり、また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が始まる――。

評論(ネタばれ注意)

本作は、あまりにもリアルに描かれた米軍の爆弾処理班とその爆弾処理にイラク戦争の実態を描き、そこが高く評価されアカデミー賞を勝ち取った作品である。

しかしながら、この映画は小生の友人の中では賛否が分かれるところ。

演出などはすごいが、あまりに破天荒な主人公に付いていけるか?が見ている側にも要求される。


当然ほとんどの人が付いていけないであろうと思う。


それもそのはず、この主人公は・・・・。
漫画「花の慶次」
$RAW CARESSな日々-keizi

前田慶次朗利益の如く、死人であるからだ。


この映画は、爆弾処理班の攻防を描いた映画のように見えて、「コンバット・ハイ(戦闘依存症)」という精神疾患を描いた映画である。


コンバットハイとは、極度のストレス状態に置かれることにより起こる脳内でのアドレナリンの過剰分泌による一種の高揚状態になることであり、麻薬で気分が高揚する状態に似ていると言われている。


主人公の破天荒さは、ここからきていると推測される。


しかし、そんな主人公も情に流される場面がある。


映画中盤にイラクで知り合った少年が、殺害され人間爆弾として死体に爆弾を仕掛けられてしまう場面がある。
当然、主人公は怒りをあらわにする。

ここから、物語が佳境に移っていくのであるが、主人公がそこまで思いを寄せるプロセスがなく、佳境い入ってもどこか印象が薄い。

んで、最後のほうになってまさかの顛末・・・・。

部下がこんな台詞を漏らす。

「お前の自己満足にためにこうなったんだ!」と。

そう、この映画は主人公の自己満をとにかく見せられる映画でもあるわけだ。

だから、

爆弾発見!

破天荒に解除!

部下と喧嘩

爆弾発見!

言うことを聞かずに解除!

部下と喧嘩!

爆弾が爆発!

言うことを聞かずに敵地に侵入!

部下と喧嘩!


こんな感じでストーリーが進むのである。

結果を残せば良いが、これで結果が残らなければ痛い目を見るだろうな。

ちなみに、戦場での過度なストレスを受けるとこのような症状があるそうだ。

まずは「コンバット・ハイ」の症状は。

からだがふわふわし、笑い出し、ものすごく楽しくなって、周りの危険など意に介さなくなる。

戦場での過度なストレスを受けた後の症状は。

非戦闘員や捕虜を虐待・暴行する、ドラッグにおぼれる、規律を無視する、士官を脅したり殺す、脱走、などの行為を行うことがある。

これらを見るとなんか納得。

総じて傑作とは言い難いが、そこそこ楽しめる作品です。

最後に、エンディングの曲ミニストリーだったのね。
と、トレイラーをどうぞ。