[映画批評]「第9地区」 | RAW CARESSな日々2nd

[映画批評]「第9地区」

一言で言うと

主人公の無双乱舞!
ヽ(`Д´)ノ


第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)/シャールト・コプリー,デヴィッド・ジェームズ,ジェイソン・コープ

¥3,980
Amazon.co.jp

District 9 [DVD] [Import]/出演者不明

¥1,500
Amazon.co.jp


85点(傑作)


監督 ニール・ブロムカンプ
製作総指揮 ケン・カミンズ
ビル・ブロック
製作 ピーター・ジャクソン
キャロリン・カニンガム
脚本 ニール・ブロムカンプ
テリー・タッチェル
出演者 シャルト・コプリー ほか

(2010年9月2日DVDにて鑑賞)



こんな映画
『第9地区』(だいきゅうちく、原題:District 9)は、2009年に公開されたSF映画。
2009年度アカデミー賞ノミネート作品。


ストーリー(ウィキペディアより抜粋)

南アフリカ共和国のヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現。
しかし、船が故障してしまったため船内の者たちは地球に降りてくる。

28年後、乗船していたエイリアンであるエビ(外見がエビ[=PRAWN]に似ているため)たちは地上に移り、隔離地区である第9地区で難民として地球人と共存していた。
そこは人間とエビの争いが絶えないため、MNU (英:MULTI-NATIONAL UNITED) と呼ばれる超国家機関によって管理・監視されていた。

MNUの職員であるヴィカスは、エビたちをさらに離れた彼ら専用の居住区域である第10地区に移住させるべく、立ち退き要請の同意を得るため第9地区を訪れるが、その道中に見つけた謎の液体を浴びてしまう・・・・。


評論(ネタばれ注意)

「ロードオブザリング」で有名なピーター・ジャクソン監督が発掘してきた新人監督ニール・ブロムカンプ初監督作にして、さっそくのアカデミーノミネートを勝ちとった本作は、まさに傑作の誉れ高き作品である。

映画は、南アフリカのヨハネスブルグに難民として住まわされている異星人たち(エビ)と、それを管理する人間たち、その組織にいる主人公を追う形の疑似ドキュメンタリータッチで描かれている。

こういった疑似ドキュメンタリー形式をとり成功を収めることが多いが、内容がない場合が多い。
しかし、本作はすばらしいまでのテンポとストーリーのバランスの構築をはかっており、見るものを飽きさせない作りとなっている。


しかしながら、この映画は賛否が分かれるのが、必須であると思われる。

それは、作品が扱うテーマが人種差別であるからだ。
ようは、人種隔離政策(アパルトヘイト)を、異星人=黒人に置き換えているだけなのであるからだ。

南アフリカ出身の監督とのことで、自国の負の遺産をうまく映画のアイデンティティとして昇華させている。

だが、映画は人によっては嫌悪感しか残らないかもしれないと思う。

まずは、とにかくグロイ!
最後はびっくり!人がまるで水みたくはじけまくりです。
これは小さいお子さんに見せてはいけませんがな。


さすがピーター・ジャクソンお墨付き!
(ピーター・ジャクソンはもとはスプラッター映画出身であるからだ)


それに、異星人に対しての扱いの酷さ!
まるで家畜以下の扱いで、ナチスのユダヤ狩り並みの扱いの酷さ。
劇中全編は、異星人に対してあまりに酷い行為をこれでもかと見せられる。


極めつけは、主人公のあまりの身勝手さ!
変なウィルスに感染してからの主人公のあまりにも酷い一人よがりの行動はすべてのことの元凶だと言うのに度を越しているのである。(最後はほんと無双だよ)


見ている人からはこんな言葉が漏れそうだ。

「なにしてんだよ!この人。」


しかし、この嫌悪感こそが、監督が意図していることであると思う。

少しでも嫌悪感を抱かせたら監督の思うツボで、してやったりなのである。


つまりは、この映画は人間の愚かさ・高慢さ・身勝手さを描いているのだ。

だから、見た目絶対感情移入することさえ出来そうにない異星人(エビ)が、一番まともに見えてくるのであるから不思議である。

これらは、すべて監督が意図しているところであると思う。


なので、ほんとこれは傑作であると思う。

だが、冒頭に言ったように人を選ぶし監督の意図したことを読み取らないとただの汚らしい映画にしか見えないであろうと思う。

もしかすると、それさえも監督が意図したことでないかと思ってしまう。

未見の方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?


最後に、予告篇トレイラーをどうぞ。