映画批評「アイアムレジェンド」 | RAW CARESSな日々2nd

映画批評「アイアムレジェンド」

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]/ウィル・スミス,アリーシー・ブラガ,ダッシュ・ミホック

¥3,980
Amazon.co.jp

得点50点(ふ~ん)

2007年(米)
監督 フランシス・ローレンス
出演者 ウィル・スミス
サリ・リチャードソン
アリシー・ブラガ
ダッシュ・ミホク
チャリー・ターハーン
(2010年4月17日日曜洋画劇場にて鑑賞)

こんな映画
リチャード・マシスンの小説『吸血鬼(地球最後の男)』の3度目の映画化作品。

一言で言うと
どの辺が、伝説と化したのかな?

ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
2012年、廃墟と化したニューヨーク。元米国陸軍中佐であり科学者のロバート・ネビルは、3年もの間シェパードの愛犬サムだけを家族として、動物園から逃げ出したインパラを狩り、公園でトウモロコシを収穫する生活を送り、一日も欠かさず生存者を捜し求めてメッセージを発信し続けていた。
なぜならネビルはウイルス感染により、世界人口の60億の殆どが絶滅していくなかで生き残った、ニューヨークのたった1人の生存者だったからだ。

評論(ネタバレ注意)

自称?地球を救う俳優こと、ウィル・スミス主演による本作は、廃墟と化したNYの街並みのリアルさや、孤独の極限状況をがうまく表現され、見るものをうまく惹き付けることに成功している。

しかし、問題はその後である。
結局最後は化け物とのあまり盛り上がらないアクションが展開され、あれよあれよと物語は終局へと移る。

ホラーとしても中途半端。アクションとしても中途半端。
とにかく中途半端なのである。

途中で登場する、やっと見つけたはずの生存者とのやり取りも、そこまで深く掘り下げることもなく、映画の時間が足りないと言わんとばかりにやり取りがあっさりとしている。

往年のカルトの名作であるオリジナル版では、価値観の逆転がテーマとして描かれる。

化け物の世界の中で一人生き残った主人公。
主人公はとにかく人間の世の中を取り戻すべく、とにかく化け物と倒しまくる。
しかし、化け物が大手きって暮らす世界にとっては、主人公は厄介なこのうえない殺人鬼でしかないのである。

こういった価値観の逆転をうまく描いた作品なのであるが、このリメイク作はいかんせんなにをとっても中途半端感が否めない。

多くの人が評価するもう一人の役者の犬とのやり取りが唯一の救いか?