映画批評「レスラー」 | RAW CARESSな日々2nd

映画批評「レスラー」

レスラー スペシャル・エディション




得点85点(すばらしい)

2008年(米)
監督 ダーレン・アロノフスキー
主演 ミッキー・ローク:ランディ
マリサ・トメイ
エヴァン・レイチェル・ウッド

(2010年2月27日DVDにて鑑賞)

こんな映画

第65回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞作品。ミッキー・ローク扮する落ち目のレスラーの奮闘を描く感動作。

一言でいうと
あしたのジョーレスラー版。

ストーリー(ウィキペディアより抜粋)
1980年代に人気レスラーだったランディだが、二十数年経った現在はスーパーでアルバイトをしながら辛うじてプロレスを続けていた。
ある日、往年の名勝負と言われたジ・アヤトラー戦の20周年記念試合が決定する。
メジャー団体への復帰チャンスと意気揚がるランディだったが、長年のステロイド剤使用が祟り心臓発作を起こし倒れてしまう。
現役続行を断念したランディは、長年疎遠であった一人娘のステファニーとの関係を修復し、新しい人生を始める決意をするが…。

評論(ネタバレ注意)

低迷が続いたミッキー・ロークの渾身の演技が光り、映画のレスラーとミッキー・ロークがダブって見えるほどで、リアルなプロレスシーンも見ものである。

なぜ、あしたのジョーレスラー版かと言うと、最後の展開がクリソツなのだ。
(ちなみに、白木葉子がジョーに思いとどませるシーンね。)

とにかく、ミッキー・ロークの演技が光る。
映画は、ドキュメンタリータッチで描かれており、一歩引いた視点により、よりミッキー・ロークに感情移入しやすいのだ。

ほんと、男ってバカな生物だよなって感じてしまうが、これを見ていると小生も同じく馬鹿だよなって共感してしまう(共感してしまうのが如何なものか・・・?)

すばらしい映画なのであるが、ちょっと残念なのが、最後にレスラーに戻る展開なのであるが、意外とただのヤケッパチで戻ってしまった印象を受ける。ヒロインとの悲恋も若干浅く。最後は人によっては、及第点になってしまうかもしれない。解釈の仕方の違いなのかもれないけどさ。

小生は、ちょっと?マークが出ちゃいました。

それと、本作は生々しいプロレスシーンは、流血シーンも多く、目を覆いたくなるシーンも多々あります。
ヒロインも、設定がストリッパーということもり、女性の裸がよく登場します。あまり未成年には好ましくないシーンもありますのでご注意ください。

ちなみに、小生の映画批評を閲覧していただいている古株さまならご存知なのですが、80点越えはかなり高得点です。

今年初の見てよかったと思える作品です。
是非(ただし、男が共感したわけで、女性の視点だと違う印象を受けるかも)

最後に広告をどうぞ