映画批評「ミルク」 | RAW CARESSな日々2nd

映画批評「ミルク」

ミルク [DVD]/ショーン・ペン



得点80点(Good)

2008年(米)
監督 ガス・ヴァン・サント
出演者 ショーン・ペン
エミール・ハーシュ
ジョシュ・ブローリン 他

(2010年1月7日DVDにて鑑賞)

こんな映画

2008年度米アカデミー賞、主演男優賞と脚本賞を受賞。自らゲイであることを公表した活動家ハーヴィー・ミルクの生涯を描いた伝記映画。

一言で言うと
市民権を得るためのゲイたちの闘争。

ストーリー
1978年、ハーヴィー・ミルクは、同議員のダン・ホワイトによって殺害されてしまう。
ショーン・ペン扮するハーヴィー・ミルクは、同性愛者に対しての迫害を受けてきて、真の平等を得るために選挙に出馬する。幾度かの選挙後に負けはしたが、遂には念願の議員となり、同性愛者でも差別されない社会を目指そうとするが・・・・。

評論(ネタバレ注意)
実際の活動家ハーヴィー・ミルクの、選挙戦出馬から殺害されるまでをショーン・ペンの迫真の演技であくまでリアルに描いた本作は、アカデミー賞受賞に相応しい作品であると思う。

前半パートは選挙戦
後半パートは市議になってから。

が描かれる。

それと選挙活動以外に目を惹くのが、ミルクの悲恋の模様が全編を通して描かれる。

観ていて、実はこっちが本当に描きたい部分ではないかな?と思ったりもする。

ミルクの最初の彼は、選挙戦を推し進めるが故の代償として離れていってしまう。それをどこか忘れることの出来ないミルクは苦悩する。選挙戦の裏でミルク自身が求めていた物は、彼っだのかもしれない。

小生は同性愛者ではないが、たしかに男に言い寄られるのは、小生もどこか嫌だ。
が、だからと言ってそれを差別しようとは思わない。

でも、人間どこか臭いものには蓋を閉めたがるようでして、劇中の反対論者を見ているととても滑稽に見えてくる。

いつだったか、同じ同性愛を描いた映画「ブロークバックマウンテン」を学校の教材として鑑賞させたところ物議をかもしたことがあった。この映画は、差別することのを今一度考えさせられる映画であると思う。でも学校とかで流したらまた物議をかもすのかな?

ハーヴィー・ミルク自身を知らない人でもこの映画を理解出来るのは、とても魅せ方がうまい証拠であると思う。それほど丁寧に、そしてリアルに忠実に描かれている。

ヒッピー精神としてでも言いし、何か胸を熱くする映画と出会いたいときはこの映画を是非