バンカート・ブリストー法で本物のマシーンへと | PAXmachine Blog

バンカート・ブリストー法で本物のマシーンへと

2003年4月 クライマーPAX誕生。6~7級で遊ぶチビクライマー
3ヶ月後 岩場で1級を奇跡的に落とせるようになった。
半年後 岩場で奇跡的に初段が落とせるようになった。
2004年 国内外問わず岩場やコンペに打ち込んだ。グレードは2段~3段
2005年 この年はリードも頑張った。スペインで8bに成功した。
2006年 アメリカに2ヶ月滞在した。そこで初の4段をメイク。
2007年 2度目のフランスブローへツアーに行くが成果は残せず
2008年 北海道にてコンペイベントに精を出した。
2009年 南アフリカ、ロックランズにて4段+(v13)をメイク。
2010年3月 B-shopにて夢のマンダラ完登。他にも4段クラスを2本メイク


2010年6月2日 アメリカコロラド州スポットにて左肩関節初回脱臼
2010年6月6日 アメリカコロラド州モーテルにて亜脱臼
2010年6月9日 保存治療開始。1ヶ月間の完全固定
1ヶ月後 コッドマン体操からリハビリ開始。外転以外の可動域を戻し、
姿勢改善による更なる可動域の確保と体幹の安定性を高める

2ヶ月後 軽い筋力トレーニングで筋力を戻し、ストレッチポールなどを
導入して更なる姿勢改善、肩甲骨の動き、体幹連動性、インナー強化

3ヶ月後 リハビリ卒業。私生活への完全復帰。クライミングへの復帰
更に脱臼を防ぐための筋力トレーニング。体全体のバランスを考え、
足りない部分を強化
4ヶ月後 スタミナは戻らず、初段程度まで急速にクライミングは復活

半年後 肩に力が入り始める。MRIの結果、保存治療成功。
クライミングはガストン方向のみムーブ禁止。90%復帰。
脱力時不安感、肩板連動のみに課題が残った。

2011年6月(1年後) 半年後から変わらなかった病状が一気に変化。脱力時の不安感、
肩板との連動も大幅に改善され元の自分の体に近付いたことを実感

2011年7月 激しく調子が上がったことによる、激しいアライメント崩壊に
苦しんだ挙句、再脱臼。手術と睨めっこの保存治療。

2011年8月 MRIの結果は期待を大幅に裏切る結果。
肩甲下筋が関節から離れ、一部断裂の恐れあり。つまり2度の完全脱臼
でボロボロになった軟骨(関節唇)に加えそれを補う唯一インナーマッスル
自体がぶっ飛んでしまったということ。仕方なく11月に手術を決めた。
リハビリは胸椎、肩板を強く意識し、レッドコードも新たに導入した。

2011年11月 手術予定日1週間前の手術前検&最終決定で手術を断る。
2012年1月 GianizmCupにてインナーにダメージ。肩の骨頭は前に引っ張られ
機能を失った

2012年2月 NorthFaceCupにて恐らく3度目の脱臼。
2012年3月 手術を6月に決定。

そして今が2012年6月暇な入院生活にて

長々こう書いてみるとまだまだ自分のクライミング人生は短いなと思う。
クライミングを始めてから、こんな自分を振り返ったのはほぼ初めてかもしれない。前だけ見るように心掛けてるからね。


こんなの他人が見ても全くオモロくないやろな、、、なんて思いながら書いていたけど。
自分としては、記録としてだけでなく、まだ大きな怪我をしたことがなく、なりふり構わず登ってる人達の頭の片隅にほんの少し残ればええと思って、更には同じように関節の怪我で自分のパフォーマンス向上に苦しんでいる方の為、わざわざ暇な病室からブログに記しています。世のため人のため悪しからず

まぁ書き記してみて染み染み感じたのが、たぶん皆知っているんだろうけど、やっぱり怪我はしちゃあかんね。
勿体ないもんね。今更感じてるようだからダメだね...ってへ....てへぺろ


よしここからが本題ですが、、、、、おそっ!!!
文が長くてイラついてきた方、ここらで諦めて、自分の作業に没頭して下さい。
イラついてはいるけど、特にやることもないし動くの面倒臭いしとか思ってるクソな人生を生きてる方、最後まで読んでね!!
泥酔して動けないまま読んでる方はこれを読めば良く眠れるでしょう。



はい。



手術の方法は2択有りました。内視鏡か直視下かです。
選んだのは直視下バンカート・ブリストー法というもの。理由はまずガッチリ肩の不安感を無くしたかった。そして僕の場合、画像では軟骨(間接唇)は意外に元気で、内視鏡では難しい肩甲下筋に大きなダメージがあった。後は信頼し診ていただいてる先生の最も得意な手術だったということ。

一般的に脱臼肩の手術というのはどういうものかというと、伸びて骨から剥がれてしまった軟骨(関節唇) 部分を締め直し、骨と縫い合わせるもの。狙いは脱臼により失った関節唇の吸盤的役割と受け皿としての深さの確保。これがバンカート法という。
ここまでなら内視鏡で可能、体への負担も少ない。脱臼前と比べても98%くらいは回復できる

ではブリストー法とはなんなのか。。
ブリストー法は完璧な改造手術である。鎖骨の下から顔を出ている骨、烏口突起。これは上腕二頭筋腱の付着部となっている骨である。長頭、短頭2つ頭があって二頭筋だが、それの短頭部分の付着部であるわずか1cmあまりを腱が付いたまま切断、そして前方に移植し500mm程のスクリュウネジでがっつりとめる!その時みんなが普段使ってるインパクトやサンダーを使ったのかは謎のままにしておこうと思う。だって怖いじゃないか。
更には肩甲下筋を正常にし付着部を内外しっかり縫い合わせる!これがブリストー法である。ほぼスポーツ選手以外は必要ない手術である。

先生が説明するとこうなる。


photo:01
















俺ぐらいにもなると、この暗号も全部読めるようになる。早くおれぐらいになれよっ!



2012年6月18日手術は無事成功した。全身麻酔の後、うつろうつろの状態でわざわざ観光半分で駆け付けてくれた両親とASKにお礼の一言を間違って「…おしっっっこ!」って言ったのは覚えていない。

後々先生に肩のビホォアフターを聞いたところ

画像とは違い軟骨の損傷もかなりあったようだ。
骨にくっ付いてるはずの軟骨が筋肉をめくるとそれに引っ張られ、骨から楽勝で離脱したとのこと。それってつまり筋肉に力を入れると、はい!どうぞと上腕骨を送り出す形になってたってことか!?あぶなっ!!
軟骨が離脱していたのは大体9時から12時とのこと。。。これは図の認識能力やイメージ力があるひとなら理解できるはずだ。イメージ力がないやつは全く理解できないだろう。ちなみに俺は後者だ!9~12となると15分ぶんの軟骨損傷ということだろうか??まさか45分ぶん何て事はないよなぁ、だってそうなったらほぼ肩一周に相当する。待てよそもそも12はどこよ!?上でいいんだよなぁ?夜露死苦
肩甲下筋はもしかしたら断裂、又は大きな損傷を負った跡がしっかりあったようだ。

今のところ手術法の選択は工を成したと言える。順調である。
リハビリはすでに始まっていて、この一週間は体幹部分のインナーの使い方を3種類覚えた。どれを高めて行こうか迷ってるところだ。1番動員率の高いやり方はとてつもなく意識が難しい。クライミング中に働けるとは思えんけどね。
そして明日で手術から1週間になるので、バンドが外れる。方の上げ下げは自由になるのだ。
しかし肘の固定はしばらく続きそうである。
実はブリストー法の弱点は手術後上腕二頭筋を使えなくなるということ。
ビスに負担をかけずゆっくりリハビリが必要だ。


俺「先生…クライミングがしたいです!!」
先生「あきらめたらそこで試合終了です…」

ってノリを何度か繰り返しているが、マジ強くなったる!!!

たっちゃん!見ててくれよ!俺はここから出直すけん!
たっちゃんの分も頑張って激しく生きるんだぜ!!!