今回取り上げるのは、「ヤク」のニット。
寒さが身に沁みる季節に身につけたい素材といえば、「ウール」や「カシミヤ」が代表的ですね。そんな中、ウールの暖かさやカシミヤの保温性にも匹敵する「ヤク」という素材があるのをご存知でしょうか。私たち日本人にはあまり耳慣れない種類のニットですが、実際に手で触れてみるとふんわりと滑らかで、非常に繊細な肌触りを感じることが出来ます。
そんな「ヤク」の毛を使ったアイテムについて深掘りしてみましょう。
■ヒマラヤで育つ、ヤクとは
ヤクとは、ヒマラヤ山脈等の標高3000m以上の高地に生息する牛の仲間。
ヒマラヤ山脈では、ヤクはチベット族の生活の糧として大切にされている動物です。
寒冷地で育つヤクは、厳しい環境にも耐えうるよう柔らかい毛と硬い毛の組み合わさった体毛になっており、非常に高い保温性があります。