病院に行く機会のある方々は、病気予防のために「避妊&去勢」を勧められることが多いと思います。
今は、昔と違って、彼らを取り巻く環境(飼い主さんの健康に対する意識の向上なども含めて)やフード、獣医療が大幅に向上し、ぐんと長生きするようになってきたので、『避妊&去勢』はより重要となっています。
女の子の場合は、こちらのブログでも何度も書いてきたように、避妊していない子の多くが『子宮蓄膿症』となり、命の危険をともなうケースもちらほら。
女の子の場合の病気の兆候としては、、、『生理不順』、これにつきると思っています。
人と違って、『閉経』はありませんので、そこんとこ、よろしくぅぅぅ。病気のスイッチ、入ってますよ
そして。
今回の本題の、『去勢をしていない男の子』の場合。
こちらも、シニアになるにつれ、おしっこするたびに痛くて泣き叫ぶ「前立腺肥大」や、睾丸や肛門付近に異変を感じる精巣腫瘍や肛門周囲腺腫などなど、ほおっておくと可哀そうな病気が進行していくことがあります。(腫瘍は、初めは良性ですが、そのうちに悪性になってしまう場合あり)。いずれも、去勢手術をすることで、未然に防ぐことが可能です。
転院してきたこの子は、14歳の小型犬。
『肛門周囲腺腫』となっています。(悪性かどうかは、まだ不明)
手術をしてあげたいところですが、すでに心臓がかなり悪いため、精密検査&がっちり治療をしてから、手術の適応になるかが決まります。
そのままにしておくと、病状が進み、破裂した場合は緊急手術。
手術の適応にならない場合は、寿命がくるまで、破裂しないよう、悪性にならないよう、祈りながらできることをやっていくのみとなります。
飼い主さんは「丈夫な子だったので、なかなか手術する決断ができなくって。。。ごめんね。」って、泣きじゃくっていました。
続くぅぅぅ
*:..。o○☆゚・:,。* 東麻生どうぶつ病院 *:..。o○☆゚・:,。*