儚きものは。。。ルフィ君旅立ち | てりテリ通信~動物病院の日常あれこれ話

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札幌市東区の東麻生どうぶつ病院のスタッフブログです♪

日々の出来事で感じたことや、病院からのお知らせなどをお伝えします。

今朝早く、午前3時57分、私とだんなさんに見守られて、ルフィ君、お空に旅立ちました。

 

発育不全気味だった8カ月の彼を迎えた時、一番心配していたのは、今回彼の命を奪った『FIP(猫伝染性腹膜炎)』になるのではということでした。

この病気は、猫と暮らしている方の中では知っている人も多いかと思いますが、致死率がとにかく高く、何十年たってもいまだに解明されていない恐ろしい病気です。

「伝染性」といいつつ、現在では他の猫に移らないことが判明していますし、むしろ遺伝の可能性も言われつつあります。

確定診断のための検査基準も、数値が高いことが診断材料でしたが、昨今では低くても診断されることもあります。

 

つまり、「多くの猫が生まれつき持っているだろうコロナウィルスが突然変異をする」ことまではわかっていても、多くのことはわからないまま。

 

うちでは、年数頭症例がありますが、運よく助かる子はごく少ないです。

ルフィのような一歳前後の子で発病し助かった子は、私の記憶によると一頭だけ。

致死率限りなく100%と言われる所以ですね。

 

それでも。

発病してからの一週間は本当にあっという間でしたが、最期まで彼らしくのんびりまったりと甘々で過ごすことができました。

亡くなる前日には、大好きな爪とぎの上に座りとぐマネをしたり。院長室を少しずつ一周してみたり。

彼の急変の知らせに、スタッフなおちゃん、小川嬢、石田さんが飛んできてくれました。感謝!!

 

その最期は、だんなさんに添い寝をしてもらいつつ、お気にいりのくまさんベッドの中で眠ったまま迎えることができました。。。

すべてのことに、感謝です。

 

本当にかわいい子で、皆に愛された三か月でした。

彼は、決して可哀想だと思いません。

確かにその生涯は短かったけれど、彼の人生にはいつもそばに人がいてみなに愛され、幸せだったと思います。

 

ブログによく出るようになった彼の闘病中の様子を、いつアップしようかと迷っていましたが、私を含め、うちのスタッフ一同にも心の準備が必要だったため、遅くなりました。すみません。

自然体でみなさんに接することができるようにと、火曜のヨガレッスンが終わってからと決めていました。

実は、ヨガレッスン直前に、体の限界をつげる痙攣発作が起きたため、あの時、私と院長センセは彼に付きっきりでした。

 

こちらは、昨日のお昼過ぎ、ヨガレッスン直前まで、みなで交代で抱っこ。

 

甘えん坊だったルフィ。

そんな彼が確かにここにいたことを、少しでも覚えていて下さったら、嬉しく思います。

 

ヨガレッスン中は、院長室で院長センセの腕枕で。いい夢みてるといいなぁ。

 

明日の午後、彼がお空に逝くのを見守ろうと思います。

みなさま、ありがとうこざいました。

 

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