かれこれ35年程前。当時中学生のおねぇが理由はわからないがSONYのリバティを買って貰っていた。それまでうちにあったオーディオは東芝の家具調のセパレートオーディオでサントラのレコードやラジオをたまに聴く程度。そもそも音楽というものはオヤジの430セドリックで聴く「帰って来いよ」とドリフの途中のセットチェンジで聴く歌謡曲ぐらいだった。そんな中のリバティは黒くてチカチカして色んな機械とスピーカーがついててアルファベットがいっぱい書いていて操作が難しそうでカッコ良かった。なによりブルーハーツが爆音で流れていた。

いつかは自分もと、時は流れて自分も中学2年生。当時は爆風スランプ、ジギー、X、コンプレックスとかを聴いていたというか渡辺(ギター)に騙されてベースを弾いていたのでその辺のベース中心に聴き取っていた?そんな中お金持ちの東くん家にいくとなんだかおねぇのコンポと違い色んなメーカーの組み合わせでやたらとデカいスピーカーとかピッカピカに光ったレコードプレーヤーだのそんな感じのシステムでレコードを聴かされた挙句FMレコパルだのサウンドレコパルだのややこしい雑誌を見せられスッカリとオーディオ沼に放り込まれた。早速謎の行動力を発揮して日本橋の五階百貨店に年玉を握りしめて当時高評価を得ていたと思われるDENONのDCD-1610を買いに行ったがアンプとスピーカーまではたどり着けるわけもなく、1610とヘッドホンという今思えば謎のデビューを果たしていた。数ヶ月後6畳の自室のかなり高ポジションにCDプレーヤーをドーンと置いてその前でヘッドホンを被って凄い近い距離で聴いている我が孫があまりに不憫に思ったのかその後もちょいちょい集られる事になるオジィが何故かアンプとスピーカーを買ってくれる事になりこれまた中途半端にケチった?ビビった?もんでSONYのTA-N330ESとBOSE101MMというなかなか謎のセットで買ってもらった。とこれがオーディオデビュー前後、後に仕事にPAを選ぶところまで行く序章となる。

その後大学卒業後たった1日の車屋勤務を経て電話帳で音響屋を探して無事PAとなり、その後ゴチョゴチョして現職に至るわけだがとりあえず今のシステムはこれ。


まぁなんやかんやでこんなシステムになったんだがシステムとかケーブルとかややこしい話は次回。