本を出すときの重要になるスキルのひとつに。


 
言葉感度。
 

があると思う。
 
言葉感度というのは、その言葉に含まれる深い意味を感じられるかどうか。
 
たとえば、昨日ヒロとセッションをしたんだけど、
そのとき、僕がヒロに聞いたこと。
 
「『憧れを生きる』と、『憧れを持って生きる』は違うの?」
 
ヒロの話を聞いていて出てきた質問。
 
僕的には、なんか違う。
 
でも、何が違うか明確じゃない。
 
ヒロの答え。
 
「憧れへの距離の違いです」
 
おおっ、って思った。
 
僕が感じている言葉のイメージの違いをバッチリ解説してくれた。
 
たぶん、多くの人にとって、『憧れを生きる』と、『憧れを持って生きる』は
同じ言葉に聞こえてしまう。
 
だから、ヒロが「憧れを生きよう」と書いても、
「憧れを持って生きることが素晴らしいんだ」と勝手に解釈してしまう。
 
だから、発信側は、そこを分かって言葉を使わないといけない。
 
「憧れを生きる」と「憧れを持つ」とは違うんだってことを発信しないと伝わらない。
 
そのための第一歩が、「憧れを生きる」って言葉を聞いたとき、
自分が知っている「憧れを持って生きる」と違う感じがするぞ、と
ピックアップできることなんだ。
 
これが、言葉感度。
 
実は、この言葉感度がすごく鈍い人が多い。
 
出版したいと言っている人の中にもね。
 
ヒロに対して、僕がトレーニングしたことのひとつ。
 
「夢」と「あこがれ」って同じなの?
 
こんな質問をセッションでバリバリしていた。
 
最初は、すぐに答えが出ないで、宿題になることも多かったんだけど、
最近は、即答してくる。
 
おかげでセッションが楽しくなって、昨日なんて3時間半もしてしまった。
 
よく小説家になるには、言葉の感性を磨くって話をする人がいる。
 
でも、僕は言葉の感性って、具体的にどういうものか良く分からない。
 
ビジネス書なら、感性がありすぎるのも問題な気がするし。
 
僕がサラリーマン出版に必要だと思うのは、感性ではなく、感度。
 
言葉に含まれる微妙なニュアンスを見落とさないこと。
 
それができないと、本で伝えられないものがでてきてしまうからなんだ。