僕の知っている人でサラリーマン出版を成し遂げている人はいないかなと、
探していて、思いついたのが「1人ビジネス」の西田光弘さん。
初めて西田さんと知り合ったのは、最初の本を出すちょっと前。
ビジネスメルマガの相互紹介の時だった。
その頃は、木戸一敏さんの本の手伝いをしていた頃で、
実は、西田さんの最初の本は、木戸さんと同じ出版社、同じ編集さんなんだ。
それも、確か木戸さんの本の直後が西田さん。
だから、表紙が兄弟みたいに似ている。
木戸さんの蛍光ピンクに対して、西田さんが蛍光オレンジ。
タイトルのレイアウトも全く同じという本。
一緒に並べて売ってください、って感じ作られている。
でも、当時の西田さんがサラリーマンだったかどうか分からなくて、
メッセージで質問してみた。
「西田さんの最初の本は、サラリーマン時代に出版になったのですか?」
「いえ。会社を辞めて起業して『ひとりビジネス』をはじめて3年たってからだから、
サラリーマン出版じゃないですね」
「残念。でも、起業3年で出版とはずいぶん早いですね。もしかしたら、
起業前から出版のことは考えていませんでしたか?」
「考えていました。もちろん、本を出せるとは確信していたワケじゃないけど、
いつかは出すと考えていました」
「なぜ、出版を考えたんですか?」
この質問に西田さんは面白い答えを返してきた。
もらった答えをそのまま掲載してしまおう。
西田さんのサラリーマン出版を考えたきっかけ。
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最初は、ただの夢でした。
セミナーをやって多くの人にメッセージを伝える。
本もできたら出したい。
普通のサラリーマンが考える良くある夢です。
しかし、あることがきっかけで、本気になりました。
それは、起業する2年前にビジネスで成功している人のセミナーに出たときでした。
その人に私の夢を話したんです。
「なに甘っちょろいこと言っているんだ?」
一蹴されました。
「いいか、価値観とか、こうしたらいいのに、とか、
そう言うものをもっていても、誰も聞く耳なんか持つはずがない!
なぜか分かるか?おまえに、実績が全くないからだよ」
そう言っているその人は、確かに実績があります。
しかし、実績はあるけど、そんなに大したこと考えているように見えません。
あたま空っぽであっても、偉そうに前に立って、説教たれています。
確かに「実績をだす」点においてその人は頭は使っていました。
でも、それ以外は全然頭を使っていない中味はどうしようもない人間です。
とても、尊敬できやしません。
そんな人間に、
「言いたいことがあるなら人が聞く気になる実績を出せ」
と言われたこと。
あんな人間が私の前に立って偉そうなことを言っていることへの嫌悪感。
これが出版へのモチベーションでした。
その「実績」の表現の仕方、ありようとして、本、でした。
自分が本を好きだったからですね。
本=出版、というより、「本を書いている人になる」、ですね、当時は。
そのためには、、なにかの実績。
それはなにか、なにか、なにか、なにか、…
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すごく良く分かるモチベーションだと思わない?
出版って、出そうと思って簡単に出るものじゃない。
普通のサラリーマンが出版するのには、壁がある。
その壁を乗り越えるためには、強いモチベーションがいる。
西田さんのモチベーションは、「こんな奴に」という嫌悪感。
分かる気がするなぁ。
今までの延長上にない結果を出すためのモチベーションは、
得てして、プラスの感情より、マイナスの感情だったりする。
「なにくそ!」って気持ちになったときこそ、
チャンスを見つけることができる。
サラリーマン出版においても、その気持ちが役立つという西田さんのお話でした。