ポニョはこうして生まれた〜頓挫〜 | ぱわぁ道3

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NHKのスタッフが宮崎駿の話し相手として、ポニョの製作過程を撮る


という趣旨の企画。


四六時中ずっとカメラを向けられていることはストレスが溜まることである。

なかなか進まない中で、その葛藤を撮られ、質問もされるのは正直、ツライ。


愛媛の一室でとうとう爆発した。もうカメラで撮るのは辞めてくれ。ずっと撮っても何も起こらない。うんざりだ。

ぼくは本来不機嫌な人間だ。でも、人と会うときはそのキャラクターを隠し、なんとか笑顔でいようと心がけている。
しかし、いつもそうしていることはできない。不機嫌なところを撮り続けてなにが面白いんだ。


次第に宮崎駿はカメラを避けるようになった。


企画は頓挫した。



半年後、NHKの番組でそのスタッフがジブリを訪れた時、


鈴木プロデューサーから、宮崎駿が言っていたことを伝えられた。


一度怒ったら、寄り付かなくなった。
一度怒ったくらいでそうなってもらってはこちらとしても困る。
怒られたら30センチ近づいてくるくらいないと。


これは宮崎駿ではなくて鈴木さんの言葉じゃないかと思った。


何はともあれ、

半年たって、ロケはまた再開することになった。