ハハロフのへっぽこ出産記
早くも出産から一か月ほど過ぎてしまった・・・
いかん、何を書くか忘れてしまう。
書かねば書かねば・・・汗
丸3週間の管理入院を経て
遂に帝王切開の日にちが決まりました。
先生 『7月30日にしましょう』
ハ 『はひ・・・わかりました・・』
先生 『あ、この日は既に2件オペが入ってるなー。別の日にしましょう』
ハ 『あ、オムニバスで私も入れないんですか?』←もっと多数のオペ組んでるの知ってた
先生 『あなたの場合は何かあるといけないから、当日のオペはあなただけです』
ハ 『(・・・やっぱヤバイのね、あたい・・・)・・・はい・・・』
と、いう事で、有無も言わさず理事長と院長がオペを担当する、
8/2金曜日に決定。
生年月日の占いなんてほんとあてにならない、と確信。
ぶっちゃけ、ドクターの勤務表によるのね、うん。
【帝王切開前日】
帝王切開前日は夜9時から食事も水もダメなので
お産に勝つ!で、かつ丼をチチロフに買ってこさせる(ほっともっとだけど)
当然かつ丼だけでは足りないので
景気づけにケーキ!も食べる!
なんでも良いの、理由があればとにかくケーキが食べたいお年頃なの
なんせ、次に食べられるのは翌々日の夜・・・
8/1 夕食:かつ丼 ケーキ
8/2 朝食:なし、昼食:なし、夕食:なし
8/3 朝食:なし、昼食:ほうじ茶一杯、夕食:重湯
って言っても、重湯って!(T_T)
帝王切開で一番辛いのが、
水が飲めない・食べられない、っていう人もいるくらいですから。
でも実際、絶食絶飲なんて・・・目じゃなかった・・・くらい
色んな事があった。。。
【帝王切開 当日】
帝王切開当日は、死ぬほど忙しい・・・
でも準備で一番の山場はなんといっても・・・
浣腸!(小さな声で・・・乙女の恥じらい)
いや、坐薬みたいに自分でやらせてくれるかと思いきや、
看護師さんババーンと登場。
ナ 『はい、お尻こっちに向けて寝転がって~』
ハ 『・・・まさか・・・』
ナ 『はい、入れます~すぐにグルグル来るけど我慢ね~』
ハ 『は、はひ・・』
プスッ → (0秒後)ぎゅるーーーーーるるるーーーー!
ナ 『はーい、我慢我慢~』
ハ 『も、もう我慢の限界ですけど・・』 本当に即、臨界点突破!
ナ 『まだ1/4も入ってないよー。お尻の穴に力入れて~』
ハ 『む、む、むむりりりりーーーー!』
ナ 『まだまだ~半分も入ってない~』
ハ 『んびょにょびょびょーーーー無理ー!!!』
ナ 『はい、入った~トイレに行っても10分は出さないでね~』
ハ 『むむ、無理ですって!はううううー』
ナ 『えー?じゃあ5分は我慢ね~』
とにかくもう、ベッドの上で既に限界を180%は超えてる。
●門が叫んでる (リフレインが叫んでる風)
とにかくトイレまで看護師さんと猛ダッシュ(へこへこ歩きだけど)
ガチャ!バタン!
ナ 『5分は最低我慢ね~~』 トイレの外から叫ぶナース・・・
ももも、こんなお腹ぐるんぐるん、●門が叫んでる状態で
ご、5分!?
携帯で時間を計りながら、
トイレの中を動物園の熊みたいに、ウロウロ歩き回る私・・・
ビッグウェーブを乗り越える事、3回・・・
2分しか我慢できなかった・・・
その後も、剃毛、点滴、検温、超音波、最後のシャワー(術後4日は入浴禁止)などなど
とにかく代わる代わるナースが出入りする我が病室・・・
ゆっくりする間もなくその時が訪れる・・・
ナ 『はーい、ハハロフさん~行きますよ~』
待ちに待ったその時とはいえ、一応怖いっちゃぁ怖い。
長い入院の終わりに来るのは当然出産。
でも怖いっちゃぁ怖い。
でも面白そうっちゃぁ面白そう・・・
3週間の入院中、憧れたあの産婦の余裕の表情・・・
見慣れた手術室のトビラをくぐる時が来たのだ・・・
手術室は機械だらけ。
真ん中に駅のベンチより細いベッドがある。
ハ 『なんでこんなに細いんだろー?』と独り言ち・・・
理事長 『細くないと手が届かないからだよ』
ぎょー!今日の命の預け人、理事長登場!
たのんますたのんます!
命ばかりはお助けくださいー!
と、既に懇願モード
真っ裸になり、駅より細いベンチに横たわる。
すごい大勢の人がいる。
入院が長かったので皆知っているナースと先生。
ドクター2人とナース6人ほどが私を取り囲む・・・
一番恐れていた腰椎麻酔はずえんずえん痛くなく、
先生に効いているか確かめる為につねられまくった上半身の方が
断然痛い!
ふふん、ここまでは余裕余裕~♪
麻酔が効いた事を確かめて、チチロフ入場。
私の顔の隣の椅子にやってくる。
ド 『はい、はじめます』
から
ド 『はい、出ます』
まで、わずか4分・・・
切られている感覚はばっちしあるけど、痛くない。
出る瞬間、自然分娩の人は
『鼻からスイカ』とか言いますが
私の感想は
『へその下から海ぶどう』
でした。
ずるずるずるっとムスメ登場!
向こうの方に連れ去られ、ギャン泣きしているのを聞いて
あ~息できた良かった良かったと、一安心する間もなく
いよいよ私の一番の不安事、子宮の処置が始まる・・・
胎盤が癒着していたら、子宮摘出になる。
出血が多ければ輸血になる、かなりの出血になれば命にも関わる。
散々恐れていた子宮の内部が IN STORE NOW !
二人のドクターが私の子宮をいじくり倒す!
きもい!
きもちわるい!
なんだこれは!?
うひいいいいーーーっ!
ナ 『はい、赤ちゃんですよ~パパ、写真撮りましょうね~』
チチロフ、持ってた携帯を看護師さんに渡してムスメ挟んでピースサイン!
チ 『ねえねえハハロフ、カメラ目線してよー』
子宮いじられてる時にカメラ目線できるほど
私はスプラッタ慣れしてないわっ!
うげうげ言いながら撮られた画像をチチロフ速攻チェック・・・
後ほど語り草になる画像の様子がこちら・・・
白目剥いてそっくり返ってる私と笑顔のチチロフ・・・
ブログをご覧の皆様。
魔除けにこのリアル画像を先着1名様に差し上げます。
いえ、嘘です(/TДT)/
もうその後がきつかった・・・
子宮の血液を吸い出す機会のあの気持ち悪さったらないわ・・・
胃に直接当たってしまうので、おげぼまで一触即発。
腹の中にミミズがのたくっているような感じが延々続く・・
閉腹までの長さったらない。
おまけに理事長ったら
理事長 『喋ったら後で頭痛がするから、喋らないでね』
とか言う癖に
理事長 『ねえねえハハロフさんって、看護師さんなの?ねえねえ』
とか腹縫ってる時に聞いてくるし汗
ハ 『看護師じゃありません・・・』
と答えるのが精いっぱい
(出血量を細かく聞いたり、輸血に拘っていたので看護師じゃないかと感じたらしい)
腹を縫い終わって、予備室のような所に2時間ほど置かれて
帝王切開専用の病室に入れられる私。
両腕に太い点滴針が入って、ごんごん入れられる液。
尿の管が入っているので、寝たきりで御座います。
日が暮れて面会終了し、ここから麻酔が切れて恐ろしい夜が始まる・・・
ネットによると、帝王切開の夜にはとんでもない痛みが襲ってくるらしい・・
みんな痛み止めをバンバン打ってもらって、それでも眠れないとかなんとか・・・
おどおどする私にも
麻酔の切れる時が来た・・・
痛い!
確かに痛い!
で、看護師さんに聞いてみた。
ハ 『痛み止めって点滴かなにかですか?』
ナ 『肩からの筋肉注射ですよ』
え!?マジ!?
今までの人生で一番痛かったのが、
インフルエンザの時に打たれた肩への筋肉注射だった私・・・
はぁ!?
借金を借金で返すのと変わらへんやん!
(訳:腹の痛みを、肩の痛みで治すなんてっ)
そんなん国債振り出したって、国の借金減らへんやんっ!
(訳:腹の痛み治まっても、肩痛いやん)
と、いうことで、痛み止め打たない事に密かに決めた・・・
で、でも、痛み止め打たないとかどうでも良いくらい
もっと痛い事があった・・・
肩甲骨がものすごく辛いのっ!
思えばお昼の手術からずっと同じ方向(真上)を向いて寝たきり。
オペ中は仕方ないとしても、オペ終了からも傷が痛くて腹筋が全く使えないので
一切の寝返りが打てない・・・
約12時間の真上生活で肩甲骨の辺りが完全に死んでる。
麻酔の切れた腹の痛みなんてどうでも良いほど、背中が痛~~~~いのっ!
なもんで、決めました。
一晩中寝返りに挑戦し続けると・・・
看護師さんに聞いてみると寝返りはドンドン打った方が
回復が早くなるので良い事だと。
ただ、普通の人は寝返りをそう簡単には打てない、と。
(しかも痛み止めも打ってないし・・・)
しかし肩甲骨の痛みは想像を絶します。
ハハロフ、いきまーす!
ってな感じでまずは右方向へ・・・
腹が痛い・・・涙
足を上げるにも背中を起こすにも、腹筋って使うんだね・・・へへ・・・
腕だって太い点滴針が刺さっているもんだから痛い・・・
でも肩甲骨も痛い・・・
一時間くらいかけてぷるぷるしながら必死で寝返りを打つ・・・
でもね、どうやっても45度くらいから向こうへは行けない。
45度寝返り打ったら、腹がもう限界なんです。
でも背中の方が痛いから頑張るんです。
でも45度までしか行けないんです。
何か、何か、私を鼓舞する一言が欲しい!
45度だって1時間もかけてたどり着いたんだ!
目標が欲しい、このままじゃやるせない・・・
だから私、45度まで行ったら、こう叫びました・・・
そう叫んだ後、また上向きになり、肩甲骨がみしみしと痛み始める・・・
今度は左向きに寝返りを打つ・・・
やっぱり1時間かけて45度しか傾けない・・・
だから、叫んだ・・・・
こんばんわ!
つぁきがわ~くりすつぇるです!
(ノンフィクションです)
産後の病室から響き渡る、謎のシャウト・・・
1時間ごとに繰り返される、謎のまじない言・・・
気付いたら朝だった・・・
そう、私は痛み止めを打つ事なく
45度のまま眠っていました・・・
つぁきがわくりすつぇるとして・・・
そうやって一晩を明かした私を、
看護師さんは褒めてくれた・・・
ナ 『本当に痛み止め打たなかったわねーすごいわ。
しかも寝返り打ってるし、回復早いですね、ハハロフさん』
いえ、つぁきがわくりすつぇるです・・・ふふっ
なんてね・・・ふっ
そこさえクリアしてしまえば、あとは健全な入院生活が待っているはず~♪
は、なかった・・・
色々あったさ、ええ、色々・・・
点滴打たれまくって(一日3リットル以上)
めちゃくちゃむくんだ手・・・
何かに似てると思ったら、
ピカソの有名なポートレイトだった件・・・
足もめっちゃくちゃむくんでしまって
メディキュットの白い版みたいのを履かされても
ぱっつんぱっつんな私の足・・・(むくみで体重が5キロくらい増えてる)
何かに似てると思ったら、
腹には一切妊娠線出なかったのに
足がむくみすぎて肉割れした・・・めちゃくちゃ哀しい・・・
ふくらはぎまで割れた・・・
他にもいっぱいいっぱい
痛かったり眠かったり辛かったりの
入院生活・・・
でもようやく色々な事が楽になってきたら、退院。
退院前はごはんがこんな豪華になった。
結局一か月もの長い入院生活。
想像していた悪い事は何もおこらず
母子ともに健康に過ごせたのは
きちんと診ていてくださった先生と看護師さんのおかげ。
感謝感謝・・・
そして退院の日、
私は母として、シャバに出る事ができました。
まだ足、むくんでるけどね。