私のぐたぐた出産記 ~辺縁前置胎盤~ |  パブログっ!

私のぐたぐた出産記 ~辺縁前置胎盤~


~管理入院中、不安でいっぱいでした。

無事出産・退院できた経緯を、ここに覚書として留めておきます。

同じ状況で不安を感じている方の助けになれば、と思います。~




27週頃の妊婦健診で、突然

『あれ?胎盤低いねぇ・・・』と医師に言われました。


私は別に胎盤低いからどうとか知識が無く

『へー?』くらいにしか思っていませんでした。


翌週に詳しく調べたいから、と膣内の超音波予約をしてその日は帰宅。

医師曰く、『低置胎盤だなぁ~』とのこと。


帰る道すがら、携帯でぽちぽち調べると

どうやら子宮口(産まれる出口のところ)の辺りに胎盤が着くと

出産時に大量出血をしてしまい、危ないとのこと。

(※普通、胎盤は子宮の上部(母体でいうと上半身側)に着きます)


まぁ、でも、まだ低いくらいだし、そこからどんどんお腹が大きくなって

胎盤が上部に上がる為、ほとんどの人は通常出産になるということで

左程気にはしていませんでした。



いざ、翌週・・・


膣内の超音波で見てみると、子宮口からわずか7mmの位置に胎盤を確認。

仕事を辞めて絶対安静で自宅待機を言い渡されました。


胎盤の状態からいうと


低置胎盤<辺縁前置胎盤<部分前置胎盤<全前置胎盤


の順で子宮口に近づきます(というか、べったりになる)





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まず、気を付けなくてはいけないのは、出血。


子宮口が少し開いただけでも胎盤から大量の出血をし、

母子共に危険になると言われました。


その出血の仕方は、まるで蛇口をひねったかのように止まらない、と。

(その前に警告出血といって少量の出血を伴う場合もあるそうです)

私がネットで見た最大の出血量は8500ml・・・怖すぎる・・・



5月の中旬から仕事を休ませてもらい、自宅で安静にする日が続きました。


そして7月(34週)の膣内超音波にて、翌日からの管理入院を言い渡されました。

下された診断は『辺縁前置胎盤』


低置胎盤から更に子宮口に胎盤が近づいていました。

厳密にいうと、胎盤が大きくなった事により、子宮口に近づいてしまったようです。

子宮口から0mmになっていました。


予定日の8/18より一か月以上前の入院。

しかもおそらく途中で帝王切開により出産になるとのこと。

途中で退院はおそらくできないだろうと思いました。




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↑脳裏をよぎる、男二人生活の行く末・・・

 (※役者はリアル睡眠中の本人による)


~♪火曜サスペンス劇場のテーマ♪~





入院中、トイレ以外に歩くなとのことで

日がな一日ひねもすのたり・・・


24時間ウテメリンという子宮の張り止めの点滴をし

10日ごとに針を差し替え、数日に一度は採血。

両手にどんどん穴が開いていき

ウテメリンの副作用である動悸息切れと対峙する日々。


管理入院に個室使用がない病院だった為

入院期間中は2人部屋で極力音を立てないように

じーっと寝ていました。

テレビもあるけれど映りは悪いし、なんだか見る気もしない。。。




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↑ちょうど選挙期間中だったので政見放送とかつけっぱにしてました。

 見つめあう暴走老人と暴走市長。




犬にも会えないし、不安で不安で。。。



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↑ナースコールのお隣をキープ犬




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↑旦那に犬の画像を頼んだら、前衛的な構図に・・・




動かないからお腹も空かず、筋肉も衰えて週に一度の妊婦健診で

階段の上り下りをすると筋肉痛に・・・



夜中になると前置胎盤が心配でネットを検索。

出てくるワードのそら恐ろしい事といったら・・・



・出血量が多すぎて大量輸血→C型・B型肝炎、HIVの感染の危険性

・胎盤癒着で子宮摘出

・産院で前置胎盤が対応出来ず死産

・子宮口付近は子宮の壁が薄いので胎児の成長が悪い

・初産での前置胎盤の可能性は500人に一人(経産婦でも200人に一人)

・通常は大病院に転院させられる




夜に抱えた不安は朝になっても消えず

マイナスな情報ばかりが先走って思考が悪い方向へしか向かなくなりました。

入院している患者さんのほとんどが切迫早産の人で、

正期産の週数になるとみんな退院していきました。


患者がネットで調べて情報過多になることに

医師や看護師が嫌悪感を抱くであろうとは分かっていても

いちいち医師を捕まえて聞く事も難しく、結局夜な夜な自分で不安を煽る羽目に・・・



私が調べて心配だった点は以下


・自己貯血のできない産院だったので、輸血の場合の感染症リスク

・子宮癒着による摘出(子宮壁が薄いので、胎盤が深く癒着してしまったら摘出になる)

・産院の前置胎盤の臨床数(総合病院ではないので、麻酔医やNICUがない)

・子宮筋腫が途中で見つかり、胎盤に近く、更に出血の可能性が大きくなった事



これを看護師さんを通じて、医師から説明していただく事にしました。

結果、きちんと聞いて本当に良かったと思いました。

忙しそうだから、とか思って医師に聞かないでいるのは良くないですね、ほんとに。


回答は

・感染症リスクは0ではないが、現在はかなり低い。

 産院では1000mlを超える出血の場合は輸血するが、ほとんどの人はしないで済む

・今まで子宮摘出に至った患者は2件(年間1500を越える妊婦が出産している)

・前置胎盤も今まで対応しているので問題はない(危険性については何度も説明を受けた)

・筋腫は近いし、リスクはあるが、それほど大きな筋腫でもない




そして、帝王切開の術日が決まり

無事出産することができました。(出産については後ほど)



・結局出血量は1272ml(羊水込み)

確かに多い出血量ではありましたが、輸血をするほどではないとのこと。

・筋腫も術中はわからないくらい小さなものだった。

・37w5dで出産だが、2828gの通常サイズの大きさの子だった。

・子宮摘出も勿論なし。同じ産院であれば次回は自然分娩も可能。



帝王切開だった為、事前の予定も全て組めたので

旦那の休みも取りやすく、心構えもでき、保険料も返ってくるし

結果万々歳となりました。


今思えば、ネットには痛い辛い苦しい怖いという情報しかなく

『やっほー無事に出産したー』という人の声はほとんどありませんでした。

でも、前置胎盤でもこうやって無事に出産を迎えた人もいるという事を

残しておきたくて書きました。

というか、ほとんどの人が無事に出産してるんですよね。


もしここに前置胎盤で検索してたどり着いた方がいらっしゃれば

こんな人もいますよ、という参考になれば、と思います。