有羽の小さな羽 ~あとがきにかえて~
こみち(現:小梅ちゃん)が正式譲渡になった翌日
あんなさんから預かりの打診がありました。
仕事中でしたが指定された柏センターのリンクを開けてみると
一頭のキャバリアが映っていました。
小さく映る有羽は四肢をふんばり怒ったような顔でそこにいました。
プチ預かりのRさん、もなかママさんを経て対面した有羽は
しっぽこそ振っているものの
乳腺腫瘍除去の傷跡も痛々しく
汚い所で命として扱われず閉じ込められていた事が想像できる様に
体を横たえて眠ることができませんでした。
↑ものすごく眠い、眠いの・・・
何度かコロンと転がして笑
それでやっと体を休める事ができました。
仕事をしている私はずっと有羽を見ていることもできず
留守番中はきっと不安だった事と思います。
傷は痛いし、体の自由はきかないし、ここが一体どこなのかわからないし・・・
↑でも、すぐにこうなるの~笑
傷が癒え、寝転ぶことができるようになっても
私に甘える事や、頼ることはありませんでした。
傍にいることで私とこの家に慣れてくれてから
それからでいいや~と
ただ傍にいるだけの日々をしばらく過ごしました。
↑えへ、えへ、ロープ、えへ
ある日、パブロフと遊んでいると、有羽が後ろの方でお座りをして
じっとこちらを見ていました。
パブロフをどかして(笑)
有羽をいい子いい子と撫でてあげると嬉しそうに
ずずっと私に近づいてきました。
さらに撫でてあげると、もっともっとと催促しました。
それが有羽と私が最初に心通じた瞬間だったでしょうか。
それからもう可愛くて可愛くて・・・
ところで
どうして『有羽』と名付けたか
書いていませんでしたね。
実は有羽には羽が生えています。
センターの写真を見た時に名前をつけたのですが
背中は見えませんでした。
でも、なぜか、有羽と名付けました。
最初に会ったとき、羽があったら面白いな~と思っていたら
本当にありました。偶然!
左の羽はちゃんと独立しているけど、右の羽はまだ不完全。
それを見て、右側の羽は、きっと里親様がくださるに違いないと思いました。
年齢も若くはない。
多産だった事が伺える体だから、何か弊害が出てもおかしくない。
後ろ脚が少し良くない。
歯もあまりない。
でもきっと、どこかにいる里親様のところに
にっこり笑って飛んで行ってくれるに違いないと
↑今までの預かりっこで一番パブロフと遊んでくれたのです。意外と仲良し。
預かりは夏から秋、冬へと移ったある日、一つのご応募をいただきました。
いくつかのメールを経て、有羽へのお気持ちの深さを感じ
お見合い、トライアルへと進めさせていただきました。
↑有羽の写真は沢山撮ってきましたが、一番好きな写真はこちらです。最後の写真。
『私はもう大丈夫だよ、安心してね』って言ってるみたい。里親様の笑顔もとっても素敵なんです。
ハハロフ様
有羽ちゃんはとても元気にしています。家にもすっかり慣れ、もう「私のうちよ」って
思っていると思います。目でしっかり訴えてきます。お気に入りの場所も出来たし、
主人が車の掃除をしているのを窓から覗きながらしっぽを振っていたり、いつもトコ
トコあとをついてきて…かわいくてギュっと抱きしめてしまいます。寝てる時もかわいい
ですね。まさに「眠り姫の有羽ちゃん」です。
トイレはしそうな時は柵の中に入れておくとちゃんとトイレサークルの中でするので、
誉めています。思いがけない時に失敗することもたまにありますが、トイレはトイレサークル
だけにしています。
御飯はとても楽しみにしてくれて、きれいに食べています。御飯の時のダッシュはすごいです。
普段の有羽ちゃんとは別人(いや別犬)のよう!
今日、息子夫婦が遊びに来ましたが、有羽ちゃん、初対面にもかかわらずさっさと寄って行き
しっぽを振ってご挨拶。その可愛さに息子夫婦は目を細め、すっかり気に入ってしまったようです。
私達が食事中もおねだりすることもなく、お気に入りの座布団の上ですやすや。本当にいい子です。
鳴きについては、ケージに閉じ込めることがないので、柵の中から出たいときに一声鳴く程度です。
2週間があっという間に過ぎました。私達も毎日有羽ちゃんの世話に忙しくなりましたが、楽しみ
ながら張りのある毎日を過ごしています。有羽ちゃんはすっかり「我が家の一員」です。
今まで過酷な犬生を送ってきた有羽ちゃんを、これからは安心して過ごせる喜びに満ちた生活を
させてあげたいと思っています。
Kより
可愛い可愛い有羽ちゃん、背中に素敵な羽をいただき、正式譲渡となりました。
応援してくださった皆様
ご応募くださった皆様
有羽を助けてくださった皆様
私を支えてくださった皆様
そして里親のK様
ありがとうございました。
名前は変わらず、有羽ちゃんです。
あとがきにかえて ハハロフ拝
~追記~
今後私はしばらくの間、預かりをお休みさせていただきます。
(その間も里親様とのご縁は勿論続きますので、今後もご連絡お待ちしてます
)
その間もアルマの活動は陰ながら参加させていただきたいと思います。
今後もどうぞ、アルマをよろしくお願いいたします。
ブログは皆様残念でしょうが、パブロフ一色になると思います(笑






