ただ貧しかった新婚の頃。

FPに資産運用を相談した。

安い医療保険と若年で死亡した際の生命保険を買った。

 

まずは200万円貯めましょう。

大きな笑顔と共に貯金を勧められた。

 

あれから10年以上経過し、貯金も貯まってきた。

現金で600万。

資産運用として僅かに株式を購入。

FPに次の運用を相談した。

 

特に贅沢をしなければ年に150~200万くらいは貯蓄可能。

ネット銀行の定期預金で0.4%程度の金利ではもう満足できない。

DCも始め、徐々に資産運用を本格化させようとしていた。

 

考えていたのは株式か投資信託だった。

しかしFPからはならば保険、とドル建て保険を勧められた。

ドルが120円程度で推移するならば、利回りがいい保険。

死亡保障もついているため、生命保険でありながら60歳を過ぎれば戻ってきますよ。

円が1ドル140円とかになるかどうか、考えてください。

 

そんな売り文句は当時の私にとって、死んだ金を活かす提案に思えた。

素人のくせに何も考えずFXを始めてリーマンで全て溶かした頃のことを、1ドル70円という規格外の為替相場を体験していたにも関わらず。

 

さて、0金利が解除された。

しかし円安は止まらなかった。

住宅ローンも心配だが、銀行から不動産へ資金が流れたなんて聞くと数年はこの投資失敗が後を引くことは想像に硬くない。

 

 

なかなか500円を抜けない、めぶきフィナンシャルグループ(7167)の売りどきも悩ましい。

株価は倍になったので、逃げるべきか利上げを確かめるまで待つべきか。

 

ともあれ口惜しいドル建て生命保険の支払金額は1.5倍近い現状。

目も当てられないが、これもまた良い勉強だったと思わねば。

娘たちに悪い投資の見本としていつか話すことになるだろう。