この世界に迫っていた驚異を、四人の戦士が追い払い。

平和な日常を取り戻した僕と妖狐は、改めてきつねの里で生活を始めていた。

そんなある日、妖狐は「ルカのわがままを聞いたんだから、あたしのわがままも聞いてほしいよ」

と一言切り出した。

そして…。




「あたしずっとずっと、一人だったから、ルカとこれから一緒にいれてとっても嬉しいよ、だから…」



「家族欲しいなって…。ルカの子供、欲しいなって思うんだ、へ、変かな?」


妖狐は頬を赤らめて、恥ずかしくなったのか少しだけ視線を逸らして言った。


彼女はずっと一人だったのだから、そう思うのは当然かと僕は思う。

しかし、彼女の母を見ていると、心配で仕方ないのも事実だった。


「大丈夫だよルカ。きっと大丈夫だから」

僕の心配そうな表情を見て察したのか、妖狐は僕の手を両手で握った。

そんな妖狐の姿を見て、根拠もなく安心してしまっていた。

あぁ、彼女となら…。

それから急に恥ずかしくなったけど、照れ隠しで頬を掻きながら僕は頷いた。








--------------------------数年後。








拡大




「パパ~!」

ルカを見つけて嬉しそうに笑う。

ルカと妖狐の子供。



「ルカ」

そして、新たに命を授かった妻も笑顔をこぼす。

ルカと妖狐の物語。






ハッピーエンド。

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