魔理沙と別れ、薄暗くジメジメした森を抜けようと奮闘していると。
「ねぇ、あんた、ここらへんで魔理沙見なかった?」
黄色い髪をしたショートヘアーの女性が声をかけてきた。
「魔理沙?あぁ、だったら、香霖堂あたりで見かけたけど」
「そ、ありがと」
「あ、待ってくれ」
バッグの中をゴソゴソとあさりながら、飛びそうになった女性を呼び止める。
もう・・・・なんだ、飛んでも飛ばなくても驚きはしなくなった。
「何?ナンパでもする気?」
「んなことするか!!これあげるよ」
コーラを渡す。
「なんか、どす黒い液体入ってるわ・・・・」
「おいしぃ飲み物だから、受け取っておいてくれ、それじゃ」
でもまぁ、知らない人から飲み物を受け取って不思議に思わないのもおかしい。
捨てられてしまうかもしれないな。
それでも俺はいーけど。
「・・・ナンパ目的のプレゼントかしら」
その小声はダイレクトに鼓膜を揺らした。
いやいや、何変な勘違いしてんだ!?
そんな俺の思いも虚しく、そのまま飛び去っていった。
「あ、名前聞くの忘れたし、名乗るのも忘れた。・・・。 はぁ・・・いいや」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
香霖堂を出て数分、腐った丸太の上に座り、本を読みながら馬鹿笑いしている妖怪を発見した。
「こんにちは~」
自然な形で妖怪に近付こうとする。
なんだか、幼い子をさらおうとしている誘拐犯みたいなノリだ。
「ん、またあの赤い巫女かし・・・なんだ、ただの人間じゃない」
「どうも」
次に、俺に奇妙な視線を浴びせてきた。
「何?あたしにナンパでもしにきたの?」
この森の奴らの妄想は素晴らしいぐらい投げる方向がずれているな・・・。
ここなんて森?ナンパ森?
とりあえず、めんどくさいからコーラだけ押し付けて帰ろうと思った。
「これ、本読みながらでも飲んでくれ」
「ん、これってコーラじゃない?…コーラを持っているって事は…」
コーラを知っているってことは、霖之助と知り合いなのかな。
「それじゃ、俺はこれで」
「あ、ちょっと・・・」
軽く手を振って、そそくさとその場を離れた。
またナンパ男の方向へ勘違いされても困るし、また名乗るの忘れたし。
―――――――――――――――――――――――――――――
お次は、紫色の服に全身を包まれた文学少女っぽい子が現れた。
「ねぇ、あなた・・・ハァ・・魔理沙、見なかった?・・・ハァ」
魔理沙って何か人気があるのか?
みんなのアイドル的な感じなのかな・・・。
「香霖堂のあたりで見たけど、なんかすごく・・・疲れているように見えるよ?」
「久々に日差しにあたったら、頭が痛いわぁ・・・」
文学少女というより日陰少女かな。
げっそりとした表情をしている。
「これ飲んだら元気出るよ」
とか何とかいって、コーラを手渡す。
「なんか黒い・・・」
「健康のよいものには結果的にそんな色になるものさ」
例えば青汁とかね?見た目は緑一色でおいしくなさそうだけど、普通にうまくないっていう。
栄養の点以外だめじゃん。
文学少女に突っ返されるのも目に見えているので、さっさとその場を離れることにした。
結局、出会った妖怪達や人間達の名前は聞けなかったし、名乗ることもできなかった。
親しくない人にいきなり名前を聞くなんて、恥ずかしいものだと改めてわかった。
前回は橙がいたからあんなに話せたんだろう。
口下手なのが嫌になる。
――――――――――――
じめじめとした森の出口をやっとこさ見つけた。
まるでどこかのRPGのダンジョンゲームをやっているような感じ。
一度通った道を紙に記して、しっかりとルートを見極めた、昔のゲームではこういうのをよくやったらしいんだよね。
「はぁ・・・。疲れたぁ・・・」
紫の言っていたことは、店を探すじゃなくて、この森を出る方法といった意味だったのかもしれない。
出会う妖怪達に道を聞けば済んだかもしれないなぁ、ここに馴染みがあるのならすぐに出られるだろうに。
「・・・一本コーラ余っちゃったな」
コーラって甘いからすぐ喉渇いちゃうんだよな。
そんなのん気なことを考えていると…。
「お、ぉい、そこの人間」
多分、この場で人間に相応しいのは俺しかいないだろう。
発した方向へ向くと、木の幹に縛られたナズーリンを発見した。
俺は一週間ぶりに会う友人に笑顔で近付いて。
「よぉ、ナズーリン、一週間ぶり、コーラ飲むか?」
「その飲み物も気になるが、…この縄を外してくれないか」
まずそこに気付いてくれといわんばかりの声。
ナズーリンが「んー」と力むものの、中々外れないらしい。
「わかった」
固く縛られた縄の結び目を解くと、すぐにほどけてしまった。
「んっ・・・この強い力をほどくなんて・・・やるじゃないか」
助けてあげると、ナズーリンはそんなことを言った。
「えっ?何が?」
スカートの砂ぼこりを払い始めた。
「この縄、君が縛ったんじゃないだろうな」
少しだけ眉間にしわを寄せてにらみつけるナズーリン。
俺の質問は華麗にスルーされた。
「そんなわけないでしょ、第一、縛ったのなら解くはずない」
とゆうか、動いている生物をここまで固く縛るなんて・・・。
何か魔法でも使ったとしか考えられないぞ。
この世界なら考えられるけど。
「そ、そうだな・・・」
ナズーリンは顎に手を当てて、ウーンと考え始める。
同じように顎に手を当てて、自分独自の推理を述べてみた。
「・・・自分を縛って喜んでいるかと思ってたんだが、違ったようだな」
「そんな真面目な顔で変な推測するな!」
胸の前で握りこぶしを作って反論する。
「はは、それじゃ、助けてあげたんだから、このコーラを飲んでくれ」
「ふむ、興味はあるな」
手渡すと、コーラを口に当てて、ペロッと味見をした。
「ん・・・よくわからないな・・・シュワシュワするっていうのか・・・」
「そうだね。この飲み物は口がシュワシュワするね」
原理はよく知らんけどね。
続いて、コーラを半分ぐらい飲み始めた。
「こんな不思議なもの、飲んだの初めてだ・・・。」
コーラを凝視してナズーリンが言う。
「さ、本題へ入るとするか」
大きく背伸びをしてから、雑草の上へ座る。
「なんであんなところで縛られていたんだ?」
ナズーリンを見上げて、そう問う。
「主人がまた宝塔を落としたから、探していたんだよ」
ナズーリンは手持ちのロッドを見せた。
宝塔というのは、以前文から貰って寅丸へ渡したおもちゃのことだろう。
「ここを通ったら、幹に縛り付けられてしまったんだ。しかも、一瞬でね」
「はぁ」とため息を一つ漏らした。
「そいつの顔は見てないのか」
「そうなんだよ、一瞬の事だったからね」
「・・・やっぱり人間?」
「うむ、人間の匂いはまだ残ってる。この匂いを辿れば、犯人を見つけられるはずさ」
そう言うと、ナズーリンも同じように座った。
「・・・すまないな、迷惑かけて」
ナズーリンは困ったような、驚いたような表情を見せる。
「どうして君が謝るんだい?」
「俺も人間さ、同じ種族の奴が迷惑かけたなら、一緒のことだよ・・・」
ナズーリンは間をあけて。
「もしかしたら、私が人間に対して悪さをしていたかもしれない。そういう推測は浮かんでこないのかい?」
ナズーリンの瞳を見つめる。
俺とナズーリンは出会って間もない、だからこそこんな言葉を俺へかけたのだろう。
「・・・君はそういう妖怪には見えない」
それでも、短くても、彼女がそういう妖怪には見えなかった。
「ふんっ、君はやっぱり人間にしては珍しいというか、不思議というか・・・」
先ほど、ナズーリンが縛られていた木が、心地よい木陰を作っている。
温かい光を少しだけ和らげて、涼しくしてくれる。
「慣れたさ、こんなこと、もう・・・」
ポツリともらすナズーリン。
風が一吹き。
そのおかげで、心の闇も見えたのかもしれない。
「会った時もそんなこと言っていたな・・・。人間だけの感覚や価値観で君を縛るなんて、俺に言わせれば狂っていると思う」
「・・・そうか、白鳥はそういう人だったな。会った時からそんな気がしていたよ」
ナズーリンは俺に隠すように笑って、立ち上がった。
「これから、君を縛った人間の復讐にでも行くのか」
「そんなことはしない、復讐したって、何も・・・変わらないからね」
「・・・そういう良い奴でよかったよ」
復讐ではないけれど、相手を懲らしめるぐらいならやってもいいと思う。
だって、自由を奪うような最低な野郎だ。
ナズーリンは、ロッドを立て始めた。
「それでは、私はそろそろ行くよ。宝塔を探さなきゃいけない」
「あぁ、長く話してしまって悪かったな」
「構わないさ」
そう言って、ナズーリンはロッドを両手に飛び去っていった。
「・・・本当に、不思議・・・」
――――――――――――――――――――――――――――
ナズーリンが飛び去った後も、俺は木陰で横になっていた。
温かい春を堪能するとともに、色々なことに頭を巡らせた。
そう。
悪さもしていない妖怪を、自分の、人間の感覚だけで縛るなんて・・・。
狂っている。
「白鳥、久しぶり」
暗い闇に投じていた身を、改めて現実へ戻す。
視界を開くと、そこには銀色の美しい髪をした・・・妹紅が立っていた。
「よっ、一週間ぶり」
「横、いいか?」
頷くと、妹紅は隣へ座った。
「なんだよ、しけた面してさ」
「しけた面してるか?俺」
「あぁ、驚く程にな」
「それはひどいな」
つい笑ってしまった。
「ありがと、少し紛れた気がするよ」
「で、何があったんだ?」
そうやって悩みを聞きだすところも、妹紅のテクニックなのか。
自然に悩み事を話そうとしてしまう。
「うん、あのさ、何も悪さしていない妖怪を、自分の考えだけで閉じ込める人ってどう思う?」
「なんだ、そんな奴がいたのか」
あえて、そこは言わないようにしたのに・・・。
俺を助けてくれた時もそうだけど、妹紅はマジで取りにいく。
「ま、まぁな」
おそるおそる妹紅を見ると、しかめっ面になっていた。
「それは許せねーな」
「・・・妹紅も、そう思うか?」
「あぁ、当然だ」
すると、妹紅は俺の肩に手をおいた。
「独りで悩むなことはない」
妹紅はそう言って微笑んだ。
そうだよ、妹紅も人間なんだ、俺と同じ種族なんだ。
「・・・さんきゅう」
「よっ」といって、妹紅は立ち上がる。
「ま、そいつはあたしがあぶりだしてやるから」
「お、おぅ・・・さんきゅ」
もしかしたら・・・妹紅は俺達のやりとりをずっと見ていたのかもしれない。
「じゃ」妹紅は手を振って、元来た道を歩いて行った。
「なんで、戻っていたんだ・・・」
やっぱり、見ていたんだな。
そのうち、悩みはいつまにか青空へ消えていった。
「春っていいよな、ポカポカしてて」
誰もいない場所で、そうこぼしていた。
「おぉい、白鳥」
また声が聞こえて、閉じていた瞼を開くと魔理沙が立っていた。
「よっ、三回目だな」
「そそそんなことより、パチュリーとアリスにあたしの居場所教えたか!?」
「まぁ・・・」
名前で顔のイメージがつかないが、多分黄色でショートヘアーと全身紫だと思う。
慌てている様子の魔理沙。
「あいつらよくわかんねーけど、いっつもあたしを追いかけてくんだよ!?なんでだ?てか、もうあたしの居場所教えないでくれよ!?」
「わかった・・・。うーん、じゃ、俺もそろそろ家に帰るか・・・」
「家に帰るか」そう言えたことが、とても嬉しかった。
立ち上がり、紫に教えてもらった隙間の場所を探ると、すぐに切れ目が見つかった。
これならいつでも帰ることができるなっ。
「・・・白鳥何やってんだよ!?あたしを置いていくのか!?」
「え、なんでさ?」
切れ目から体半分を出して、魔理沙に聞いた。
「あの二人、香霖堂に行くと異常に怒るんだよ・・・。だから内緒で行ったのに!!白鳥バーカ!!」
「俺がいたって何も変わらないだろ」
「だったら、お前があたしの偽恋人にでもなってくれれば、万事解決な気がする!!」
俺を指差して魔理沙が爆弾を投げた。
「魔理沙が狙われているのって、恋愛絡みなのか?だったら、俺が二人に殺されるじゃないか」
女の子に二人に狙われる恋愛絡みっていうは不思議で仕方ないのだが、まぁ…。
香霖堂行ったら怒られるってのも、そういった事情なのかね。
あの二人・・・やっぱり・・・。
「構わない」
きっぱり魔理沙は言い切った。
「そうか、じゃ、生きていたら会おう」
左手で敬礼してから、更に闇へ体を埋めると。
「ままままま待てって!あたしを殺す気かよ!?」
「さっき、俺が殺されても構わないって言ったくせに、ブーブー」
「わかった!お前頭良さそうだから、なんか交わせそうな理由を考えてくれ、それなら問題ないだろう」
もうやけだな、そんなに危険二人なのか?活発そうな人と、静かな人には見えたけど。
「仕方ない、このままグダグダやってても時間の無駄だからな」
切れ目から地へ足をつける。
「本当か!?今度毒キノコ奢ってやるよ」
「俺に対しての嫌がらせか」
魔理沙の頭には?の文字が乗っていた。
なんでそんな反応になるんだ!?
「ほ、ほら、来たぞ二人が・・・」
完全にびびりまくってる魔理沙は、俺の後ろへ隠れる。
「魔理沙!!!見つけたわよ!!」
後ろの紫さんはゼェゼェ言ってる。もう魔理沙を問い詰める以前に自分の体調考えろよ。
「あ~!!あんたはさっきのなんぱ男!!」
「君はナンパという漢字を辞書で調べることだな・・・」
「ふん、なんぱ男に興味はないわ。魔理沙、さぁこっちへ来なさい!!小一時間問い詰めてやる!!」
ビシッと後ろに隠れている魔理沙に指を差した。
「頼むぜ、白鳥」
あぁ、わかった。
「君の名前はアリスと言ったか?」
アリスだかパチュリーだかわからないけど。
不思議の国のアリスといえば、こんな雰囲気なので言ってみた。
「そうよ?あなたはナンパ男って名前でしょ」
的中したらしいけどさ。
名を付けた母親・・・悪意こもってるな・・・。
「アリス、俺は魔理沙に香霖堂までの道案内を頼んだのさ」
淡々と嘘を述べ始める。その場を取り繕う程度だからそこまで深い嘘はつけないけど。
目は泳がないように気をつけながら・・・。
「えっ、そうなの?」
「あぁ、現実世界の道具に興味があるからね。そして、魔理沙は霖之助さんの長話攻撃を俺が喰らわないように、交わしてくれていたのさ」
と言った具合。
「あぁ、そうだぜ☆」
何度も頷く魔理沙。
「それから自分の足でこの森を出たいと俺が言ったから、君達とは一人の時に出会った。そういったところ」
「じゃあ、何で魔理沙は逃げていたの?そういえばいいじゃない」
「そう言って君達が信じるとは思わなかったのだろう。だから、俺の元に来て、証言者として今この場で話しているのさ」
「なるほど、それは納得。魔理沙にしてはよくやるわね」
ホッ・・・これで一件落着かなぁ・・・。
「親しくない奴と話すのは苦手なんだ。あまりこういうことはしたくない・・・」
後ろに魔理沙がいたから良いとはいえ、独りのときだったら全然しゃべれないと思う。
「まぁ、香霖堂については納得したけど・・・なんで、魔理沙は、このなんぱ男の後ろに隠れているのかしら・・・?」
「なんぱ男ってやめてくれないか、周りに悪影響だわ」
「もしかして、魔理沙もナンパされたのね?」
華麗にスルーされるし、これまでの経緯をきちんと聞いていれば、その結果には至らないだろう・・・。
「そそそそうなんだぜ、だから、こいつとあたしはこここ恋人なんだぜ?!」
また爆弾を投入しやがった・・・コノヤロォ!?
「裏切ったな!?」
自分勝手なことばっかりしやがってぇ・・・!!
「へぇ~、魔理沙の恋人君なんだ・・・・・・」
「すまん、もう耐え切れない、魔理沙、後は任せた」
すぐに、隙間の闇に体を沈めた、この調子で行くと死んでしまうかもしれない。
「まぁ、あたしの罪はもう消えたことだし」
魔理沙は自分が助かればどーでもいいらしい。
「はぁ・・・おい、アリス」
「何よ?」
キッと俺を睨みつけて、ポキポキと腕を鳴らし始めた。
「パチュリーとかいったか、そこの人、もうやばいんじゃないか」
ゼェゼェと息を荒くして倒れている。
「ぱ、パチュリー!?」
「君らは飛べるから、なんとかできるはずだろう?」
「くっ、あんたのこと人形のように空っぽにしたいところだけど・・・まずはパチュリーの介抱が先ね・・・」
サラッと人のことを亡骸にするような発言をしやがった・・・。
「じゃ、俺は帰る」
次に幻想郷に来てアリスに見つかったら、死亡しそうで怖いなぁ・・・。
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「ただいま」
騒がしい幻想郷から戻ってくると、茶の間にはのんびりとした空間が出来上がっていた。
「あ、おかえり、神無」
アニマル番組を見ていた橙が言うと、数学に集中していた藍や、ボーとしていた紫も「ただいま」と言った。
「また数学やってるのか、飽きないねぇ」
「当たり前だ!数式というものは実に興味深い・・・」
と長々と理論的なものを述べている藍。
「どうだった?一週間ぶりの幻想郷は?」
「相変わらず騒がしかった」
「そうね、あそこは毎日騒がしいわ」
「でも、なんだか楽しいとこでもある」
「そう、神無が気に入ってくれるなら、幻想郷のみんなも喜んでいるわね」
「はは、そんなものかね」
くだらない会話を何回も交わす。
こういうのが・・・なんか良い。
ただいまと言って、おかえりと返してくれる。
帰ってこれる家があるのは
とっても素晴らしかった。
「ということなんだよ、モグモグ、わかったかい?神無」
「飯食いながらよく理論を説明できるね」
昼間から夜にかけて、ずっと俺に理論を説明していた藍。
数式を言葉にされてもまったくわからないと思うのは俺だけだろうか。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
正月とクリスマス投稿できなかったので、ボリュームupです!