「地下に?なんで・・?」


地下・・・。何か不気味な言葉に聞こえてきた。


「行ったらスクラップにされちゃうわよ」


スクラップって・・・死体ってことか? 一体、何が・・・!?


・・・・・これは、近づかないほうが吉なのか・・・・・。


「わかった。とりあえずあの館は避けて通ることにする」


「それが一番いいわよ。館に入る前に、周りを囲む人たちと面識を持っておかないと」


もう、館に入ることすらやめたい。


「よくわかった。二人ともありがとう」


「おう」「うん」





それから、温かいお茶を霊夢に入れてもらって、三人で雑談や、外の世界の話しをしながら、のんびり平和に過ごしていた。


「私の毎日はいつもこんな感じよ」


と、霊夢は言っていた。 こんな平和な日々が毎日続いているなんて、羨ましいとしか思えなかった。


「霊夢と私は妖怪退治とかやってるんだぜ~」


「よ、妖怪退治・・?」


この幻想郷は、大半が妖怪だっていうのに、退治しちゃうのか。


「幻想郷では、人間は妖怪を退治するものなんだぜ」


「へー、そうなのか」


「だから、あんたも、いつかは妖怪を退治しなきゃならない!」


「ええ!?」


天高く上げた手が、僕を指差す


「神社に居候しているのだったら、それぐらい、当然であろう!」


「え・・・いや、でも!僕、なんの能力も持ってないぞ!」


「まー、いつか能力が現れるはずさ」


そんなんで妖怪退治行ったら、死にに行くようなものじゃないか。


「魔理沙、あんま脅かさないの。私は、あんまり妖怪退治行かないから、安心しなさい」


そ、そうか・・・。よかった・・・。


「ちなみにな、霊夢は、この幻想郷じゃ最強」


「す・・すげぇー」


反論の一つもでない霊夢。これは・・・・・自覚しているのか。


「霊夢と私は、色々な異変を解決してきたんだからな」


「あぁ・・思い出すだけで疲労がよみがえってくるわ・・・」


異変?事件っていうことだろうか。


「どんな異変があったんだ?」


「んー、春が来なかったり、ずーと夜だったり、幻想郷中がずーと紅い霧だったり。ほとんど原因はくだらないのよ」


そんなくだらない原因で異変を起こすなんて、迷惑もいいところだな。


「解決したおかげで、世間の顔が広まったけどな」


「広まったのはいいのよ、それなのに、なんで誰もお賽銭入れに来ないのよ」


そこは、お参りと言ってほしい。あんた巫女だろ。


そんな状態で僕が世話になってしまっていいのか? 何か、負担を和らげること、しなきゃなぁ。


「あ、そうだ、僕のバッグの中にお金が入ってたはず」


「え、お賽銭入れてくれるの!?」


すごい、目が素晴らしいほど輝いてる。目の中に星があるよ。


「いや・・それが、空から落ちてくる時、どこか飛んでいったんだ」


目から美が消えていった。


「うぅ・・・・」


「いつか、ナズーリンに探し物頼んでみればいいじゃん」


幻想郷は確かに小さい場所だが、その割には、住んでいる奴が多くて、名前覚えるのに苦労しそうだな・・・。




end


今回はほのぼのパートw


ちょくちょくこういうパート入れていかないとね