タイトルからは「・・・・?」しか浮かびませんが、読んでみると、かなりすごい話しです。
雰囲気は「キノの旅」と似てるから、キノの旅が好きな人にはオススメ。
いや・・・・。全国の、この世界中に住んでいる人に読んでもらいたい。 そう叫んでもいい。 俺はこの作品が一位。
これはストーリー書かなきゃね
ストーリー
一三〇二階に住んでいた少年「サドリ」は、この何層にも重なる塔が「本当の世界」だと思っていた。
いつもの天文台である少女の声を聞く。力なく、あきらめかけていた声。その声に返答をすると、怯えたような、驚いたような、嬉しいような声が返ってくる。(次、wikiより)
無数の階層が連なる“塔”のかたちをした世界。各階層は神の代行機械であるアントロポシュカによって管理されていた。
しかし管理する階層に住む人間が“幸せ”に暮らせる世界を作る、という命題を与えられ階層世界を運営してきたアントロポシュカたちは、永い時間を経て、その多くに狂いを生じていて…。
“幸せ”に狂った世界の中を、少年・サドリは相棒のカエルとともに海を目指して塔を降りてゆく。かつて交わした「彼女」とのただひとつの約束を果たすために。優しくて残酷な、神様と世界のお話。
こんな感じの話しなのだが、この文章を見ても やはりわからないと思うw
簡単に説明すると
世界は、何層にも重なる塔に統一されて、その塔で、人々は過ごしていた。
神の代わりの機械「アントロポシュカ」は、一層一層に存在し、「人間の幸せ」を定義にしていた。 しかし、長い時間が経つにつれて、人間の幸せとはなんなのか、人間とは必要なのか? そう、狂っていたのだった。
幸せを定義にし、狂ってきた階層世界を、少年、サドリは、相棒のカエルと、塔を降りてゆく。
Q:サドリが住んでいた階層は、一番平凡で、平和だった。 それなのに、狂った世界を降りていくのはなぜなんだろう?
A:それは、通信機越しでしか聞いた事のない声、少女の声を聞いたからだ。少女は塔の外には、本当の世界が広がっていると言っていた。 海があると、言っていた。
偽者の景色。 塔の外には、本当の景色が広がっている。
「少女」との約束(会えるのならば、海で待っているわ)、そして、本物の世界を目指して、少年サドリは、塔を降りてゆく。
簡単に自分で解説してみたが、まだよくわからない人もいるんだろうね
「少女の約束を果たすために、塔を降りてゆく」
作者いわく「尊大な両生類と、悲しい神様と、通信機の向こうの少女、そんな感じの話」
感想
うん、良い。階層ごとに、世界が違っていて、狂ったアントロポシュカを相手に、戦ったり、どうすることもできないときもある。
そこには、たくさんの出会いがあり、別れがある。
時には解決し、時には、階層の住人に、希望を託し、去ることもある。
そして、もう一つ、階層には『門」が存在し『鍵』という人物がいるということ、鍵を、門の場所に連れて行くと、門が開き、下の階層へといける。それが、↓へいくための鍵。
二四〇九階は、すでに崩壊してしまったのかもしれない。
本当に、彼女は海の場所で待っているのか?
そもそも、塔の外に、本物の景色はあるのか?
くじけそうになるときも、彼女の言葉を信じて進んでいく。
短編集。 一話一話がもう、泣ける・・。切なすぎて・・。
本当にオススメ!