ゾンビがめぞんに? | 荒野を乱れて歩け

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活劇!空想!恐怖!エログロ!

そしてロックンロール!!

俺がまだガキンチョだった頃、隣の市の久留米は大都会に思えてパラダイスで楽しい所だった。(人口の割合にたいし焼き鳥屋が日本一多い事とトンコツラーメン発祥の地で有名)


小学生の頃は日曜日になると早起きして自転車で二時間かけて、よく遊びに行ったものだ。


アーケード商店街の一番街には三~四つの映画館があり屋上に遊園地や小さな動物園のあるデパートや大きい書店に古本屋、デッカい観音菩薩がある成田山や沢山の飲み屋さん、あとヤクザの事務所までいろいろあり、集団行動が苦手で気の合うダチの二~三人ぐらいでつるむのが好きだった俺は一人でもよく遊びに行っていた。(地元の不良とかち合った時は苦労したが)


小学生の時に近所の幼馴染みの悪友と久留米の古本屋に本を売りに行こうと思いつき、家にある親の本を勝手に、かき集めて自転車の前カゴに山積みし2人乗りで2時間かけて「いくらになるかな~♪」と胸を踊らせながら久留米の古本屋に直行。


古本屋のおやじに


「買い取りお願いしますっ!」


と子供らしく元気よく言った!!



すると古本屋のおやじ……







「はい、五十円!」


「…え?…」


このヤロ~ガキだと思って足元みやがって

「長旅じゃ~も~ち~と、はずまんかい!」

と、子供らしく凄んでみせたが、

「嫌なら、持って帰れ」


の一言に渋々承諾…。


五十円握り締め古本屋を後にし、棒が二つ付いて真ん中から割れるアイスキャンディを買い、友達とアイスキャンディ舐めながら2時間かけてまた帰りました。


今ではいい思い出です。(どごがや)



あと一人で映画もよく見に行ましたね。
昔は同時上映で映画が二本観れたり、レイトショーで昔の珍しい映画とかもやってました。



12~13歳ぐらいの時に日曜日に自転車に乗り1人で一番街まで遊びに行きブラついてると凄い看板が!


なんとゾンビ映画三本立て‼︎


『ゾンビ』『ゾンビ3』『地獄の謝肉祭』だったと思う。


こりゃ見らにゃいかんばい!と速攻で映画館に入りワクワクしながら席に座った。
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しかし始まった映画は『ゾンビ』ではなく…




『めぞん一刻』の実写版だった……。




おそらく『ゾンビ』はレイトショーだったのだろう(涙)


こんな映画が見せやがって…俺を洗脳する気かっ?『時計じかけのオレンジ』のアレックスになった気分で映画を見る事、約10分……






俺は…… 洗脳されていた……。




多少つまんない映画でも映画館で見ると面白く感じてしまう映画館マジックか?
俺は映画の世界観に入り込んでいた。
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主役の響子役に石原真理子、五代役に
石黒賢、あと伊武雅刀も出てたな。
この時以来見てないので内容は忘れたが、帰りにはしっかりパンフレットまで買いました。



頭の中では映画のエンディングに使われていたギルバート・オサリバンの『ALONE AGAIN』が何度も繰り返しては流れ映画の余韻に浸りながらゆっくりと自転車漕いで帰りました。



今でもこの曲を聴くと、自転車漕いで帰ったこの日の夜を思い出します。



今度DVD借りて久しぶりに見よ~かな。
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良い曲やね♪
http://youtu.be/uli4P0inhaU








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