森の中のお屋敷に
 夕陽が沈みあらわれる
 ウエスト・ウイングの
 大きな窓に映ってる闇の
 グラデーションに
 人影のような大きな壷

 血小板の階段を
 ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ
 歩けば
 バダンバダンと
 扉が鳴る音がきこえる
 
 左の部屋から右の部屋には行けるが
 右の部屋から右の部屋へは行けない


 子供の寝息を吸い込んだ壁紙が
 剥がれている
 廊下は人ひとりが通れる幅で
 きっといつまでも突き当たりがみえない


 ウエスト・ウイング
 たぶん、そこにいる
 もう出たいと思うこともあるけど
 出てはいけない気がする
 たぶん、ウエスト・ウイング
 どうしてここにいるのかわからないけど


 

ウエスト・ウイング/エドワード ゴーリー
¥1,050
Amazon.co.jp