高速道路を130キロで飛ばすと、
 いつも無口な祖父が珍しくよくしゃべりだした。
 糠床に煮魚のつゆを少し入れたら、
 茄子がとても旨くなったとか、
 昔、裏の竹やぶでみつけた財宝はそのままにしてあるとか、そういう話しだ。
 祖父は車を止めると助手席にいた私に警察官にはなるなよと言って、
 葬儀場へ向かったまま行方不明だ。
 私はその言いつけを守れず、警察官になった。
 葬儀帰りのスピード違反というのはとても多い。


 <日本のサイクル野郎からのリターン・メール>
 出してはいけないスピードが出せるのは危険なんだ。
 自転車のチェーンがはずれて空漕ぎしてるときは、
 天国にいる気分さ。


 

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