独断と偏見で勝手に題詠2007 から気に入ったものを記録させてもらいました。



006:使 (二子石のぞみ) (はすのうてな (題詠ブログ))

少年が上目使いに微笑んで日は暮れてゆくシャーペンの先


006:使(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)

使われることのないまま抽斗に重なってゆく黒い折り紙


006:使(pakari) (魔法文明)

使用上特に支障はありません春めく風に胸がゆれても


006:使(こはく) (プラシーボ)

機微のないことばを植えて使用済みカートリッジは回収箱へ


006:使(miho) (短歌げいと)

東京ではじめて買った服それは背中に天使がいるトレーナー


006:使(描町フ三ヲ) (水面走行)

運び屋は何も知らない使用済み切手の缶に眠る鳥たち


006使(ダンディー) (はじめまして!)

掃除中使用禁止と書かれいるトイレの前はざわめいており


006:使(佐田やよい) (Crayon de couleur)

使いきりカメラにおさめたあの恋が色あせるまで眠るひきだし


006:使(みち。) (幸福アレルギー。)

残酷に思われるほど使われて使われて死ぬ傘になりたい


006:使(繭) (アブストラクトマイライフ別館)

さやぐ身に使われおらぬ室ありて「純潔」の語はぬめり腐りつ


006:使(霰) (徒花日記)

二十年越す年月を使い込み わたしのかたちは未だ定まらず


006:使(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)

使い終えた割箸を折る癖のあるあなたの指を激しく憎む


006:使(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 夏なので天使を想う真夜中はティーンエイジの匂いに満ちて