精確でシンプルに舞う踊り子に興奮してる時計の中身
想像ができぬ花火の曲線に掛け声あげる日本の夏
Highwayのトンネルのなかアクセルを踏み上げ抜けて星空になる
旅に出た長距離バスのエンジンの火花は一期一会の曲線
馬に乗り旅立つ日には早朝の水平線がニンジン畑
トラックのライトが照らすHighwayをどこへ行くのか少年と馬
丁寧に道案内をしてくれた お訪者と思われていて
少年の野生の馬を美しい野生の馬に飼いならす野生
雷が鳴る夏の日に故郷では激しく回る風車を想う
ひび割れたロックアイスの輝きはもう戻れないSeprate Ways
目があって抱いてキスして夏が来て シーツのうえに日焼けした肌
稲妻を歩み続ける少年は行方不明の家出少年
黝い空に浮かんだ稲妻が瞼の裏の記憶に落ちる
なびいてるシャツを羽織って青空の匂いのままに外へ飛び出す
虹色の機械油が滲んでる雨の路上を行けば雀荘
亡き人を埋めたとろこに夜が来て空と大地はひとつになって
木洩れ日が見えた場所にはなにもない時間に夢を輝く夢を
聳え立つ深夜の街を見下ろせば腐海の森を蠢く(うごめく)王蟲(オーム)
路地裏の小さな扉そのなかでおこなわれてるpartyみたく
宇宙までこの街中のマンホール吹き飛ばしたらいえる さよなら
HOT! HOT! まぶしい夏の光線がおちるリズムでレゲエを踊る
目隠しで夏のオトコがスイカ割りゃ夏のオンナは胸おどらせる
いつもよりボタンをはずし胸元にカリフォルニアのグラビアの空
ジューシーな果実を齧るくちびるにしたたる夏のジャングルジェーン
いつもあう女性にドキッとする朝の特急列車 これも夏だね
掴めない光の終り。なんとなく終るのでしょう 宇宙の果ては
ガチャガチャと動くマシンと異なった鼓動はどきどきドキドキ動く
反逆の一本だけの繊毛が波紋をおこす仄暗い沼
雨の日にしっぽを垂らす野良犬と俺の頭上に裸電球
何一つ教えなくても生きていく犬の匂いの本を読み泣く
砂漠ではコップに水はあふれない。こぼれる音が胸にしみいる
My Heart 空へと消える暗誦は矢がささるまで奥へ奥へと
神経は不協和音に発光しつながる風のsensitivity
100年後100年前も人間は今とそんなに変っちゃいない
何を待つすっと動いて上流に頭を向けて停止する鱒
氷山に案山子をたてた少年の羽ばたく闇に止まらぬ震え
渡り終え振り返ったら消えているあやういほどにゆれるつり橋
うつくしい輝きだからみつめてるダイヤモンドによく似た手紙
高速のファンを結ぶ動力の唸りは父の鼓動の叫び
電源を切ればすべてがなにもない過去と未来と現実と夢
鉄橋に慣れてもゆれる乳房には河を渡ったあしたのミルク
踊りだす鼻腔の奥に住んでいる小人の歌はむかつくこやし
爆風がゆらした草を食む牛は苦虫潰す青春に似て
熟成は時間のたびに新しい原子心母のチーズとなって
カラフルにまるで地球の服である喜怒哀楽を羽織った僕ら
標識が空をさしてる 台風が過ぎた午後から夏へと向かう
シンプルに波紋拡げる水面は凍らぬ限り複雑である
積みあがる埃をときの肉として夜の水路はすべてのみこむ
美しい涙は乾き悲しみの汚れちまった俺をのこして
夏休み花火鳴ってた砂浜に去年流行ったさみしきDocomo
祈るよう空に向かってコカ・コーラあおれば夏の日差しに女神
たくさんの女を照らす月明かりうけているのはこの地球だけ
Highwayを綱渡りする足取りで背中反らせて泣くチョーキング
テキサスの太い手綱を弦にしてカウボーイらが追うblues
トラブルの洪水ばかり押し寄せる空模様にはTEXAS Blues
空き缶と車のキーと雨の空、灰皿にある口紅のあと
紫陽花にあまり上手に話せない雨が落ちてる街角Lover
いつだってその日の雨がいっぺんにまとめて落ちることはないだろ
ぽつぽつと聴ける程度に降る雨が目のさきにあるくちびる濡らす
じてんしゃに初めてのったまねすらもできないときがくるかのように
ざらついた擦れる音で星屑を流し輝く斧の静けさ
知ることは苦しいことと知ることを忘れることの苦しさで知る
熱帯夜In The Moodにバーボンと目の奥にある氷室のロック
七夕の星屑たちが流れ込みIn The MoodのSUPER AREANA
踏みしめた足をあげれば道は消え昼の荒野に太陽と雲
峡谷を過ぎ去る風と太陽と枯れ果てた木と俺の野望と
お母さんそう呼ばれても万智ちゃんのサラダ記念日あの頃の味
ビートルズみたいなヘアー・スタイルの彼女の手にはサラダ記念日
何一つ釣ったことなき釣り糸を罫線として活字を綴る
水面の下の魚や踊ること蛇を思わす目から活字が
make love 私ではない左手でかく愛のうた make dream
標本の箱を開けば“さよなら”は羽をひろげてこの世の果てまで
冷え切ったパワーショベルが眠りつく廃車置場をこの世の果てとして
過ぎ去った君が風だと知ったとき君が答えと。風に吹かれて
雨の日の景色を少し透明に映す窓辺に自分をみてる
にじみだす手紙の文字よ我がうちに悲喜爛々と雨の降る森
散歩する見慣れた道に散らばった水溜りには底があるのだ
ローラーにあめんぼたちは張り付いて思い出してるあの水溜り
心配に雨の車窓を眺めてる天国行きの列車のように
曇ってる空に隠してぽつぽつとつぶやけば泣く君と傘の下
ハスキーなノラがなぞったこそばゆく手が届かない忘れてた傷
昼下がりノラ・ジョーンズを聴きながら左車線へうつるHighway