臓物の煮込みが落ちた喉元が占いを待ち振るえはじめる


 汚れてる過去をつぶやき灰色の焚き木をめくり赤く驚く


 灰色の焚き木のうえに太陽が昇りはじめる越境の地


 狼が死んで終った。狼を放てる場所はこの世にはない


 
越境


コーマック・マッカーシー, 黒原 敏行, Cormac McCarthy
越境

 陽がのぼり

 眩しくて目を閉じる

 夜が来て

 恐れで目を閉じる


 鳥の翼のように目を開く


 影も足跡もない

 なにもない荒野は夢のなか

 

 国境を境に雨が降っている


 片方の視力が下がる

 片方の目だけが残る

 

 死んだ人の夢をみた


 占いが正しいのなら

 神はその道を曲げるだろう


 ゆれていない湖で風を感じる


 正しさの秩序は秩序

 悪の秩序は悪


 すべてを照らす陽がのぼる

 


P.S “すべての美しい馬 ”の続編


 これを翻訳した人はうまくて、凄いなーと思っていたら

 ありました

 いろんな情報が載っています