星たちよ(むかし誰かが言っただろう)まだ輝いているのだろうか


 

 
バベットの晩餐会


 

ポニーキャニオン
バベットの晩餐会
イサク ディーネセン, Isak Dienesen, 桝田 啓介
バベットの晩餐会 (ちくま文庫)

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 連れは遠くをみながらこう言う

 「うなぎとか穴子って蛇みたいで嫌。子牛のステーキなんかたまに食べたい」

 俺は言う

 「目の前で生きたうなぎと子牛を調理してるとしたらどっちを食べる?」


 どの山を探しても

 どの海を探しても

 決してみつからない材料の書かれた食品


 着方を知らなければ

 高価な着物は使い勝手の悪い布切れだ


 クラッシックのオペラより

 音符を読めぬロックスターがチャートを走る


 裏山の石も磨けば輝きはじめる


 濡れた衣装を乾かす晴れ間


 全席禁煙のジャンボジェットがたくさんの燃料をぶちまけている

 その空の下には難民たちの手漕ぎ船


 200年後の人たちは

 これから200年の経験をプラスして学ばなければ伝統を語れないのだろうか


 素晴らしい伝統や経験の大きな看板

 看板を掲げずなにも語らぬ伝統と経験でつくる小さな手


 つめたく冷えたひび割れた骨董の藍


 キスに言葉は必要だろうか


 自分の祖先の何代前まで語れるだろう


 美味しい食事を囲む恋人や家族

 そこには笑いがあればいい