ざらついた擦れる音で星屑を流し輝く斧の静けさ


 知ることは苦しいことと知ることを忘れることの苦しさで知る



 
ヘミングウェイ

アーネスト ヘミングウェイ, Ernest Hemingway, 高見 浩
われらの時代・男だけの世界



 男はいつも

 浪漫とか

 夢とか

 そんなことをくちにして

 

 湖に靄がかかって

 視界の距離が短くなっていく


 女がいま

 大きな叫びをあげている

 男の知らないこの世のものと思えない声が耳に突き刺さる

 新たな生命が産声をあげようとしている


 男の顔色が変る

 男はただ・・・

 男はただ・・・


 湖で魚が跳ねる

 波紋はどんどん拡がる