この人生を簡単に、そして
安楽に過ごしていきたいというのか。
人々の中に混じるがいい。
そして、いつも群衆と一緒に
つるんで、ついには
自分というものを
忘れ去っていきていくがいい。
何か創造的な事柄に
あたるときにはもちろん、
いつもの仕事をする場合でも、
軽やかな心を持っているとうまくいく。
それはのびのびと飛翔する心、
つまらない制限など
かえりみない自由な心だ。
生まれつきのこの心を
萎縮させずに
保っているのが望ましい。
そうすれば、
さまざまなことが
軽々とできる人になれるだろう。
いつもの自分の生活や仕事の中で、
ふと振り返ったり、遠くを眺めたときに、山々や森林
の連なりやはるかなる水平線や地平線といった、
確固たる安定した線を持っていることはとてもたいせつなことだ。
それらは単なる見慣れた風景にすぎないかもしれない。
けれども、その風景の中にあるしっかりと安定した線が、
人間の内面に落ち着きや充足、安堵や深い信頼というものを
与えてくれるからだ。