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21日土曜日、500㎞超の富士山を巡るツーリングにアドベンチャーに乗って行ってまいりました。
BMWの真価を感じる良い機会となりましたので、インプレッションを追加したいと思います。納車直後のインプレは下のようなものでした。
GSアドベンチャー最初のインプレッション
1.エンジン
A.パワー感
以前乗っていた空冷SOHCのRT、昨年まで乗っていた空冷DOHCのGSAに比べて、より密度濃く、しっとりとなめらかに回るようになりました。どう表現したらいいかは難しいけれど、確実に進歩しています。
パワー感は、下も上もDOHC空冷より3割増という印象。特に、SOHCエンジンと比較すると、2千回転以下でも断然粘ります。
昨晩は、同じ白GSAに乗り、かなり回すテツさんと一緒に帰ってきましたが、信号グランプリでテツさんが出ていくのに合わせて回してみたら瞬発力はかなりなものでした。もちろん車体が重いので、200㎏&180HPのケイティーのような「カッ飛び」感とは異なります。
B.股火鉢
ただし、空冷時代に比べると、エンジンから熱気が上がって来ますね。水冷になったネガな点です。
アグスタやドゥカティ的な熱じゃなくて、モワモワ熱気。ま、水冷だからしょうがないのかなぁ。
C.ジェントルな排気音
排気音はおとなしいですね。テツさんの背後を走っても、音の衝撃はほとんど感じませんし、早朝早くガレージから出る時も、これならさほどのインパクトをご近所に与えることは少ないでしょう。普通の住宅地なら、朝暖気などしませんよね。もししている方がいたら、『良き市民・隣人』として即刻やめるべきです。エンジンスタート、即発車ということで、暖気無しで何の問題もなくスタートできるところも以前と変わりません。
排気管はなぜかとてもデッカイ。しかし、昨日RT白のおニューで現れたHさんからは、「アドベンチャーの排気管はでっかくてカッコイイ、RTよりいい。」と評価されました。私から見ると、「RTのそれはピッカピカメッキされて輝いていていいなぁ。」って感じなんですけどね。ま、『隣の芝生』なんでしょうか。
D.燃費向上
そもそも空冷のGSAも燃費は悪くありませんでした。悪くてリッター16㎞、普通は18㎞ほどで北海道を走りまくった時には20㎞を超えるレベルでした。今回のモデルは、皆さん燃費向上と言ってらっしゃいますね。確かに、メーターパネルにはリッター当たり20㎞の燃費と表示されていましたので、以前より良くなっているものと期待されます。まだ、一度しか給油していないので、この点は今後の確認待ちです。テツさんからも、「燃費いいよ」とアドバイスを受けていますしね。楽しみです。
2.クラッチとギア操作系
A.シフトチェンジ
まだあまり走っていないのであたりが付いていないのでしょうね、結構シフトチェンジペダルは堅くて渋い感じがまだあります。これからどんどん使うと少しこなれてくることを期待しています。「カチッと入る」のと「スッと入る」の両立が理想ですが、今はかなり力を入れつつ「ゴリッと入る」レベルです。
B.クラッチの軽さ
軽いですね。今までの各ブランドの油圧クラッチの中では、一番軽い部類でしょう。だからといってものすごく楽ちんかと言えば、まあまあという感じ。でも、アグネス(ブルターレ1090RR)と比べたら、天使の羽根のような軽さです(笑)。
ドカも何も後付しないでこれくらい軽くしてほしい。
アグスタは、BMWに10年以上テクニカルに水をあけられているのではないでしょうか?ワイヤ引きクラッチを使っているグッツィV7など、縄文時代って感じです。ワイヤー引きにはそれ自体に良さもあることは理解していますが。クラッチの重さで買うか買わないか決まるような部分もありますから、メーカーはそのあたりキッチリ考えてほしいものです。
なお、最初に水冷GSが出た時、クラッチミートポイントがかなり握り始めてすぐのところにあるのが気に入りませんでしたが、それは現在のGSAでもほぼ同じ状態です。好みではありません。もう少し握りこんだポイントで切れたりつながったりしてほしいなあと思います。例えば、グッツィのクラッチのつながり方は気に入っています。
C.シフトアシスト
1速で引っ張ってノークラでアップするとショックがかなりひどいと思います。回転をあまり上げない形でアップすればショックはさほどないので、使い方次第だと思います。
ダウンは正直ほとんど使えません。アクセルをわずかでも開けていないとダウンできない仕組みなので、アクセルを閉じて減速しながらシフトダウンして行く時には使えません。少し開ければダウンできますが、それだと車体が前に出ようとするのでアブナイし、意識してやらないといけないので違和感があります。
つまり、例えば、4速で走っていてスピードが落ちてきてしまい、これから加速に転じようとする際、アクセルを開けながら一段ギアを落とす場合などにピッタリ合っていて使えるシステムですね。
アグスタのベローチェに試乗したら、アクセル全閉でオートシフトダウンできたので、アグスタができるんだからBMWができないわけないだろうって思います。希望としては、BMWもあのシステムにしてほしいと思います。どうせパーツというかソフトウェアの供給元は同じなんでしょうから。
まだシフトダウンに問題はあるものの、総体としてBMWの「シフトアシストプロ」の恩恵は大きく、クラッチ操作の回数は激減。私の左手の負担もかなり軽くなり、痛み対策としてはなかなか効果的でした。これが、今度のバイク入れ替えでBMWのRエンジンモデルにした大きな要因で下から、満足感は高いと思います。
3.ハンドリングや乗り心地
アマチュアライダーが言えるのは、常用域でどうかということだけですが、乗り心地は良いと思います。交換したウィルバースのサスがいいのか、全体のマシンの素性がいいのかは不明ですが。シートもソフトで楽ちんです。もちろん長く乗ると痛くなる部分はありそうです。
ハンドリングというかカーブでの安定感が素晴らしく、これには感動しました。富士山スカイラインの高速カーブを連続して曲がっていく時、まさにピタリとラインに吸い付いてくれる感覚がありました。以前のものも安定していましたが、ラインの変更などのためアクセルワークやリーンの調整を行う必要が時々あったような気がします。今回の水冷モデルの安定性は抜群だと感じました。
タイヤもこのアナキーで十分かもしれません。比較的安価なタイヤなので、パイロットロード4トレールに換えようかどうか、摩耗した時に悩むと思います。
4.その他操作性など
A.スクリーンなどの防風性
空冷モデルに比べ、スクリーンの上下が圧倒的に楽になりました。雨や冬季は高めにセットしたいと思います。
ハンドガードはもう一つ大き目なものが欲しい。前のGSA30周年モデルのものは大型でしたから。冬には効果がありますよ。
グリップヒーターは以前のモデルより効果的です。
B.ライト
ヘッドライトは変な形で光りますが、LEDで明るいですね。前を行くライダーさんから、「眩しい」と苦情を言われましたが。
夜間車庫でメインスイッチを切ると、フォグランプなどが一定時間点灯してくれるのは大変便利な機構ですね。
C.電子デバイス等
電子デバイスはクルーズコントロールなどまだ試していないものもありますが、ほとんど何の問題もないでしょう。
ナビゲータⅤを付けて左グリップに付いているリングを回すといろいろナビを操作可能です。便利ですが、私は、いちいちブルートゥース接続するのが嫌なので、もう一つZumo660用基台を設置しました。そちらでは、有線でナビゲータⅤが音声付きで使えるようにアレンジしてあります。ブルートゥース接続でイライラするのは嫌ですから。
メーターは、老眼・近眼の私には見にくいと感じています。240㎞スケールの速度計が260度くらいの円形に納められていて目盛が細かすぎます。慣れていないので、速度を瞬時には理解できません。
タコメーターの上部はナビゲータⅤとかぶっています。
ドカのフルカラーのディスプレーに負けてますね、これじゃ。
5.足着き性
アドベンチャーって、シート高が890㎜と910㎜ですが、シート幅が少し狭くなったので、その点は改善しています。
私の場合は、ローダウン車なので、足着きは非常に良いと思います。Rスタイルという会社のパーツを入れるか、私の車両のように特別なサスを入れるか、あるいはシートを削るか、いずれの方法も可能です。
前のGSAはシートを下げて乗っていたのですが、やはり何度か立ちごけしています。
アドベンチャーは、シートをある程度下げれば、問題なく乗れます。経験で学んだのは、思い切って下げるべきだ、ということです。立ちごけはしたくないからです。
ソールの薄いシューズではなく、がっちりしたソールが厚めのツーリングブーツを履くこともお勧めです。
6.まとめ
今回1年数か月ぶりにまたアドベンチャーに戻りました。まだ3回しか乗っていませんが、満足度は高いと思っています。
積載性も高いので、遠征はこのバイクになる可能性大。ソフィアとツァラー2台態勢で今年あとどれほど走ることになるのか、楽しみです。
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