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アグスタツーリズモベローチェ試乗いたしましたっ!


ワタクシ、勝手に今回の試乗インプレッションを『セクシーバイク乗り乗りインプレッション』と名付けたいと思います。
なにがセクシーなのか?
上の写真見て分かりますでしょ
そりゃもう曲線ですよ、曲線
タンクの造形、素晴らしい。私のアグネス(ブルターレ1090RR)の造形には、意外なほど鋭角なフォルムが使われています。しかし、ベローチェは、より一層なだらかな曲線で形作られていて、ある意味大変フェミニン。


このバイクの公式写真(製造元がHPなどに出しているもの)は、はっきり言うと「ひどい寸詰まり」デザインに見えましたが、実物は「寸詰まり感」は無く、はるかにステキです。


では、試乗した感想をいくつか。

1.落ち着いたエンジン
エンジンのパワーはやはり800cc。R1200GSAで行ったので、比較するとそりゃもう盛り上がる野太いパワー感は感じません。矛盾した言い方になりますが、回転を上げて引っ張るとパワーはあります。十分ですね、これで。
ただし、2千回転少々では非力。2千を下回ると正直使えませんね。回さないとパワーが出ない感じが明確。そこがいいところでもあります。
この3気筒エンジンは、アクセルレスポンスが最悪だった最初のブルターレ搭載の時から乗っていますが、その後かなり良くなりましたね。そして、F3やドラッグスターなどの同じ800エンジンに比べ、ベローチェのそれは大変落ち着いていて、「回せ、回せとエンジンに急かされる」ようなことはありません。これは美徳ですね。
アクセルを閉じると回転はササッと落ちてしまいますから、ついつい信号待ちでブンブン無駄な空ぶかしをしてしまいそう。
走り出せば、通常使用でさほど不満はないし、むしろかなり高回転まで回して楽しめるという点では、いい感じのパワー感です。KTM1290SDRみたいにスポーツモードで高回転まで回したら怖くなるようなそういうものではなくて、回して楽しめるというところが美点だと思います。
セクシーなイタリア~ン女性ではありますが、じゃじゃ馬ではない、そこはいいところです。

3.着座位置は限定され、ハンドルが近い


上の写真のシート、ソフトだし、なかなか感触はいいですね。ただ、ライダーのシートは長さが短いです。だから着座位置の自由度は極めて少ないと言ってよいと思います。可能な限り後ろ座りしようとすると(私は後ろの方に座りたいと強く感じました。)、シートの幅が急激に広くなっていて、腿裏に当たって足を下ろしにくくなります。
前座り感が強いので、必然的にハンドルが近いと感じます。すると、背筋が伸び、直立した姿勢を取ることになりますね。楽ちんですが、GSAでももう少し前のめりです。
そんなハンドルの近さもあるし、全体にコンパクトな車体なので、GSAから乗り換えると、もう「チッチャ~イ」って叫びたくなるほどです。
この小ささ、コンパクト感は、アグスタの美点ですね。
そしてスタイル抜群。


セクシー美女に「シートのここに座りなさい」と言われれば、ワタシなら「ハイ、ハイ、承知いたしました」と後ろ座りなんて忘れて、すぐに座ってしまいます(笑)。

4.クラッチ重い、シフトチェンジグッド、リアブレーキはあまり利かない
最初にクラッチレバーを握ったら、愕然。重~い
アグネス(アエラのクラッチレリーズ装着)より重いですね、明らかに。
しかし、ギアシフトはアップダウンともクラッチ操作不要なので、クラッチを握る回数は激減。あまり重さが苦にならなかったのも事実です。
こんな美人と一緒に走ることができるのなら、クラッチの重さなんて気になりません。ハイ、不肖WRTは気にしませんね。※ちょっと小指は痛いけれど(涙)。
このシフトチェンジ、素晴らしく出来が良いと確信しました。私のGSAのそれよりはるかにいい。アップはスムーズ、ダウンもアクセル全閉でできちゃうんです。BMWはダウンはアクセル全閉じゃできませんから。
ブレーキは前は当然利きます。リアはあまり利いてない印象。


5.デザインはいいね!
上の写真で分かるように3本出しの排気管。これが一番いいと思います。
市街地での試乗ですから、排気音などを楽しむような環境ではありません。3本出しがスタイリッシュ、もうそれだけで許せます。F3などについて、「アローズです」なんて言いながらいまだに一本出しの太いマフラーを付けて売っているのはどう考えてもおかしいですね。


デザインは遊びの要素が大きいのは分かるのですが、まあさすがにこのリアシート下の空間については、常人の理解を超えています(笑)。
「ここがおしゃれなセクシーポイントだ!」

という意見には多少疑問もありますが・・・・。
ま、池田さんがそうおっしゃるのなら、私も「そうだよねぇ、ここがセクシーだよねぇ。」ってことにしておきます。


6.最新機能モリモリ

LEDのライト、カラーディスプレ、ライディングモード、クルーズコントロール、スリッパークラッチなどなど、電子制御デバイスモリモリです。
後はそれがきちんと機能してくれる、不具合が出ない、そうした確実性を期待したいと思います。


7.まとめ
今回試乗したのは、850㎜のシートがおそらく25㎜か30㎜ローダウンされたものでした。
170cmの私で問題なく乗れますよっ!
走りは、回して乗るので「ゆったり速度抑え目で乗るツァラー」には向かないでしょう。「ツーリングもスポーツだよね」的なツァラーにはばっちりでしょう。
スポーツバイクがほしいが、ツーリングにも行きたいよねぇ、1台しか持てないなら何にする
そう思う方には最適なバイクでしょう。取り回しも楽ちん、イタリア~ンな雰囲気もあるし、所有する喜びを得られるバイクですね。
サービスエリアに駐車する際は、このバイクに似合う背景や場所を選んで停めるべきです。バックに大きな木や灌木があるようなステキな背景の場所。グリーンとアグスタのレッドがバッチリ映えるような場所。
間違っても、GSAのような巨漢のそばに停めないこと。チッチャ~イ、なんて感じるかもしれませんから(笑)。


今回はパニアの容量や使い勝手までは試せませんでしたが、車重の重いGSやアドベンチャーは手に余る、しかし、遠くまでかっこいいバイクで行きたいなあ、そう思うならお勧めです。ムルティストラーダより軽くてオシャレ、私はそう思います。

最後に、モノクロームの写真を一枚。
見て下さい、セクシーな曲線で構成されていることがよく分かります。


じっと見ていると、モノクロームなのに赤い色が見えてきませんか?
アグスタファンのWRTが、一眼で撮りまくった写真で構成したベローチェのご紹介でした。

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