


グ村
前回ディーラーさんで試乗させていただいて、低速メインで少し乗らせてもらいましたが、どうもよく分からないので、再度試乗にまいりました。
まず分かったことは、この試乗車はハンドルバーが変更されているということ。お尋ねしたら、カワサキのものに変更して、オリジナルより少し手前に絞り込まれているのだそうです。ブラック塗装でした。
道理で・・・・。この変更で、ポジションは確実に楽になっていると思います。
今回は、一般道路である程度速度を出すことができましたし、また、先導付きで田んぼの中のくねくねした道をかなり走ることができました。ありがたいことです。ディーラーさんにお礼を申し上げたい。
そのインプレはまとめると以下のようなもの。
1.足着き・ポジション問題なし:シートはふかふかで、非常に心地よく乗っていられます。私にとって相性のよいシートとポジションのようです。ポジションは、ハンドルバー交換で非常に心地よいものになっています。ステップ位置も違和感なし。風は、意外にもそれほど当たらない模様。
2.素晴らしく特徴のあるエンジンと駆動感:このエンジンの鼓動感は独特です。他のどのエンジンとも違います。V7とは全くパワー感が異なり、ものすごく力がある感じです。高速でもかなり伸びがあると確信しました。87馬力ですが、イマドキのバイクとしては低いその数値と感覚との間には乖離があります。十分なパワー感です。
3.ハンドリングは未知数も:慣れていないし、かなり図体がデカイのでひらっひらとカーブをこなすという動きはあえてさせませんでしたが、ポテンシャルはありそう。低速でけっこうハンドリングが軽いというかふらふらするというかそういう傾向がモトグッツィにはあるように思います。
4.トラクションはかなりなもの:農耕機械の落とした泥がかなりある道でトラクションをかけましたが、しっかり地面をつかんで走る感じがありました。もちろん危険なことがあると困るのでほどほどでしたが、普通の道ならしっかり走れそう。
5.ブレーキはABSが必要?:リアをガツンと踏むとロックします。これはABS無しの試乗車の特徴です。下ろしたてなのでタイヤの皮むきも十分でなく、これがどうなのかは正直判断できません。
6.スタイルは独特:古いデザインなのか、モトグッツィらしいデザインと言うべきか、ある意味一時代前に流行ったラウンド系の丸いデザイン。
☆総括
日本にある在庫は数台。特別に発注すれば別でしょうが、おそらく日本にはもう入ってこないバイクです。お世辞にも人気車種とは言えません。逆にいうとレアですね
エンジンも車体も特徴だらけ。低い回転数で馬力もトルクも出すというタイプ。不人気だけど、これはおもしろい。
デザインは、少し古臭い面もあるし、イタリア車的なおしゃれ度もすごいというわけではなく、『イタリアンデザインバリバリ」というところまではいってません
現代バイクでは当たり前になっている電子的なギミックはほとんどない。このあたりは、KTM1290SDRとは好対照。
ピアッジオはじめディーラー各社は、スポルトについては販売促進にかかっている模様。価格が非常に魅力的になるなら買いかも
今日は、ポール・スマートで出かけました。明日のディーラーさん主催のツーリングに備え、身体を慣らしておこうという目論見です。
渋滞になるとつらいですが、気持ちよく走り出せば、こんな素晴らしいバイクはありませんね。
帰り道にガソリン満タンです。