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BMW GSAをKTM1290 Super Duke R に入れ替えました。 土曜日昼に自宅で納車、午後遅い時間帯に初めて乗りました。そして、少々驚きました

決める前に何度かまたがりましたが、それだけ。試乗もせずに買いました。比較的慎重な人間としては、なぜか冒険でした。いろいろな機種を比較検討して、ツーリング、それもかなりのロングツーリングに行ける、デザインがいい(かっこいい)、そして一番楽しそうという基準で決定。

日曜日にはいきなり500km超のツーリング。少々無謀というか思い切り過ぎかもしれませんが、土曜日少々乗ったら、問題なく乗れると確信したものですから。
835㎜のシート高は、納車前は少し不安でしたが、GSAの890㎜(を2㎝ほど下げていました)に比べれば・・・というレベル。




まだ体になじんでいない状況ですので的外れなこともあると思います。そして、私のインプレッションのベンチマークは、身体になじんだBMWの水平対向ツインやボンネビルのバーティカルツイン、さらにはドゥカティポール・スマートのLツイン。いずれも空冷。
納車直後の印象を書いておけば、後々印象が変わったら比較が可能になります。

1.鼓動感がすごい
この75°Vツインの鼓動感は、走り出した瞬間、「アッ、この音と振動は私のドカティポールスマートのLツインに似ている。」と思ったほど似通ったところがあります。より一層強く、深い深い底の方から響いてくる独特の音、振動、フィーリングは、まさにLツイン、あるいはVツインそのもの。


この鼓動感は好印象ですが、3千回転を少し下回る低回転からアクセルを開けていく時は、少々ドコドコ感がありすぎですね。1,301ccのビッグツインという性格上当然のことですが、アクセルを開ける時はある程度低いギアで引っ張ってからの方が心地よいようです。

2.細かい振動がある
納車前、空冷二気筒モデルを3台持っていたわけですが、それらに比べて振動は多めだと思います。グリップから非常に細かいバイブレーションが伝わってきて、ロングライドの後は、左手指に極めて軽いけれどしびれのようなものを感じることとなりました。過去に所有したバイクの中でこうしたことは特別です。

そもそもそういうやや強めのバイブレーションがあるバイクなのか、うちにあったワンダーリッヒのハンドガード(スモークのBMW用)を付けてもらったのでバランスが崩れたのか、などいろいろ考えますが、ここはなにか対策があるとありがたい点です。

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3.カッチリした堅めの車体
車体のフィーリングが堅いというか硬いというか、漢字によっても語感に差がありますが、体への響き方が少し硬くてハードです。GSAの重要感あふれるサスの動きとは基本的に違いがあるようです。フレーム自体としてもカッチリした感覚が伝わってきます。

これは、軽くてしっかりした車体、あるいはしっかりした車体剛性を感じたということだと理解しています。

4.足はツンツンだが安心感あり
170㎝の私が両足を下ろすと、両足ともつま先から親指付け根くらいが着地。体重をかけ気味にするとさらにサスペンションが沈みます。車体が軽いので、安心感があります。アドベンチャーに比べれば、非常にイージーです。835㎜と少しシートが高く、足の付け根内側にシートの角も多少当たりますが、操作は問題なくできます。アドベンチャーのように、ステップに足をかけて乗り込むことはしませんので、乗る際には少し足を高く上げる意識を持つことが必要です。


5.軽さが際立つ
燃料無しで189㎏。これは、滅茶苦茶軽い。押し引きが楽で、アドベンチャーの押し引きはいったいなんだったんだろうと思いました。

低速走行時、加速時には、車体の軽さを体感できます。パワーで吹っ飛んでいく感覚があります。これは楽しい感覚です。軽い分、路面の段差などは受けやすいのかもしれませんが、サスがいいのか、さほどは感じませんでした。もちろん、BMWの前後サスとはかなりフィーリングが異なります。ダイレクト感があるといったらよいでしょうか。

6.回して乗るべきかも
レイン、ストリート、スポーツと3つのモードがあります。ツーリングは、全てストリートモードで乗りました。4千以上回したあたりからのパワー感がかなり強くあります。2~3千回転ではトルク感が弱くなって、3千回転以下でゆったり低速走行というのはできない、あるいはしにくい感じ。また、3速と4速の守備範囲が異様に広く、100㎞以上までこれでカバーされてしまい、5速以上の出番がなかなかありません。かなりのハイスピードで走っていても、3速だったり4速だったりということで少々驚きました。高速でやっと6速を使うことができた、という感じです。

7.スリッパークラッチの効果あり
エンジンブレーキは、スリッパークラッチが入っているためか、予想したよりマイルドです。シフトダウンしたらリアタイヤが暴れるとかキュキュッと音が出る、などということは起こりません。逆にカーブ進入の時などはもう少し効いてくれた方がよいかも、なんて思うような印象です。慣れると使いやすい仕組みなのでしょうね。

8.前下がりのシート
シートは、少し前下がりなので、腰が前方へずれてきて、しばしば位置修正をしないといけないのが面倒かも。かつてK1300Rを短期間所有していた時は、身体が前に前に出ていってすごくつらかった記憶がありますが、それに比べればましです。
ニーグリップをしてお尻の位置を前にこないようにする努力もしてみましたが、さほどの効果はなかったようです。

500㎞乗るとお尻は多少とも痛くなりましたが、意外なほどやさしい印象です。私が候補にしていたアグスタのドラッグスターやブルターレだともっと厳しい状態でしょう。

9.太いタイヤは安心感あり
フロント120/70ZR17M/C58WTL、リア190/55ZR17M/C75WTL、前後ともダンロップのスポーツマックススポーツスマート2というものです。後輪は見るからに太いですね。
でも、ドゥカティディアベルの240/45ZR17からみると細いと言えます。って、比較がおかしいですけど。


サイド部分の皮むきをしないまま日光いろは坂へ入ってしまい、後ろからスピードトリプルはじめクルクル回る連中にツンツンされました。新品タイヤなので怖くて倒せない状況でした。その後の奥日光、片品、奥利根ではグリップ感はかなり感じました。

写真は排気管にピントが来ていますので、ついでに言いますと、排気音レベルはさほど高くありません。早朝ガレージからスタートする時は気を遣いますが。ツーリングの最中、後続の方から、「開けるといい音してる!」とコメントされました。

10.オプションは?
スモークのシールド(MRA製)は、効果あり。両肩には風圧を感じますが、社外品にしては、きれいに取り付けられています。純正は今のところありません。ミラーは、標準装備のものが大きくて見やすいのでびっくりしました。


サイドバッグは確か片側18L。これまでのGSAのサイドパニアの3分の1くらいです。小さいのでワンディツーリング用ですね。カッパ、パンク修理道具と救急セットで片側はいっぱいです。

GSAに付けていたPIAAの黄色いフォグランプは、フロントフォークへ取り付ける金具を金属加工で作ってもらい、うまく取り付けられているようで、頼もしい味方です。視認性が圧倒的に上がりますから。


ホイールに貼るデコレーションやブレーキリザーブタンクなどのオレンジ色のパーツなどを取り付けてもらいました。

一番の問題は、無線のPTTスイッチとZumo660。ハンドル周りがシールドを含め、とても混雑してしまい、Zumoとメーターの一部がかぶってしまわざるを得ない状況です。PTTスイッチも操作性の悪い場所にしかつけることができず、今後改善をしなければなりません。

11.燃費は17.3㎞/L
500kmのツーリングを含め、燃費は17.3㎞/L程度でした。GSAよりわずかに悪いレベル。ボンネビルは20~22㎞くらいです。

12.疲労感
KTMというバイクに慣れていないので、当然ながらGSAより疲労感は強いと実感しました。どっしりと重い、落ち着きのある走りっぷり、それと比べるとよりパワフルで回したくなるバイクであることが影響しています。
しかし、いきなり500㎞超の走りをして大きな問題はなかったわけで、シートの前下がりは気になるものの、もう少し慣れればかなりのロングライドが可能になりそうです。バイブレーション対策は多少講じた方がよいようですが。

13.スタイリングは注目の的
オレンジ色の車体ではなく、やや派手さでは劣る黒の車体。それでもスタイリングは抜群で注目を浴びました。
KTMのデュークスタイルについて、これまで好きでも嫌いでもなかったのですが、1300CCでコンパクトな車体だと、シャープさが際立ちます。所有者の欲目でしょうか?


14.ディーラー
ライダースランドヨーヨーさんから購入。いくつかディーラーをまわったのですが、社長さんの熱意というか接客の熱心さが一番印象的でした。私が買おうと思った時点で、既に車両はデリバリーされ、納車が進んでいる時期でした。当然売り切れていましたが、その状況で一台確保してくれるという話があったので即決でした。

15.総括
総括すると、BMWとは全くテイストの異なる世界、特に重量の差異はパワー感、乗り心地、など全てのフィーリングに関係してきて、『別の世界』に入ったと思っています。
我が家のポールスマートと乗り比べてVツイン、Lツインの違いを感じてみたいとも思っています。

少々困惑があるのは、大量にあるBMWウェア。そう遠くない将来またBMWに乗る可能性もあるので、このまま持っておけばいいということでしょうか?それとも、KTMでもBMWウェアを着ればいいということでしょうか?バイクが変わる度にあれこれウェアを買うのはさすがにもう勘弁、という感じです(笑)。

 以上、拙い初ツーリングの体感レポート、今後の記録として残したいと思い、書きました。

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